番外個体「雨は止むし日はまたのぼる」

このエントリーをはてなブックマークに追加 コメント (2) | カテゴリ: とある魔術の禁書目録SS | 更新日: 2011/02/28 19:30
番外個体「雨は止むし日はまたのぼる」


前作:禁書「恋も2度目なら、って思うんだよ」

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/31(月) 15:47:52.67 ID:T1BUuY/y0


 日が沈み、入れ変わるようにして、
 繁華街のネオンの光が学園都市を照らす夜の時刻。

 ここは、とあるホテルの一室。
 ベットに横になったは良いが中々寝付けない女が、ため息をついた。

「……頭いたい」

 ガンガンと鈍器で殴打されるような痛み。
 無意識に眉間に皺が寄る。
 せっかく愛らしい自慢の顔が台無しだわ、と舌打ちすらしたくなった。

「ああ、畜生。水さえ飲みにいけないってどうなのよー…」

 頭痛の他にも、吐き気、眩暈、発汗。
 身体全身がだるくて、上手い具合に力が入らないため、
 部屋に付属しているミニキッチンまでいくことも憚られる。
 
「……仕方ないとは言え、こりゃあ、想像以上だ」

 ミサカの読みは少し甘かったみたいだぞ、と番外個体は苦笑した。


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禁書「恋も2度目なら、って思うんだよ」

このエントリーをはてなブックマークに追加 コメント (3) | カテゴリ: とある魔術の禁書目録SS | 更新日: 2011/02/28 14:30
禁書「恋も2度目なら、って思うんだよ」


1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/29(土) 19:55:22.82 ID:LdIk4XvJ0


 いつだったか、とある人が何気なく言っていた事を思い出した。

「恋愛ってのは、思いこみみてェなもンだ」

 聞いた時は対して気にもしてなかった。
 けれど、いま振り返ってみれば、まさに言葉の通りだと気づかされる。

 多分、彼女が勝っていた点はソコで。
 多分、自分が足りてなかった点もソコで。

 太陽が一番空高い位置に居座って、サンサンと日差しを大地へと突き刺す時刻。
 第七学区のとある公園のベンチに座りながら、
 白い修道服に身にまとう小さなシスターさんこと禁書目録は、そんなことを考えていた。



澪「そっちの穴じゃないって言ったろ!バカ律!!」ゴツン

このエントリーをはてなブックマークに追加 コメント (3) | カテゴリ: けいおん!SS | 更新日: 2011/02/27 18:00
澪「そっちの穴じゃないって言ったろ!バカ律!!」ゴツン


14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/17(木) 23:14:45.81 ID:Fvb8orzGO


澪「そ、そっちの穴はさっきやっただろ」ヒクヒク

律「違う穴がいい?」

澪「うん…」

律「じゃあ1回抜くぞ?」

澪「ああ」

律「ん…」スポッ

澪「ふぁ…」ピクッ

律「…澪のその顔見てたらもう我慢できないよ」



律「ムギがおうちにやってきた」

このエントリーをはてなブックマークに追加 コメント (0) | カテゴリ: けいおん!SS | 更新日: 2011/02/27 12:00
律「ムギがおうちにやってきた」


4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/25(金) 16:33:41.21 ID:8N5FcVRC0


律「え?じゃあ今日ってムギの家に誰もいないの?」

紬「うん。本当は連休中に家族で旅行に行くはずだったんだけど……」

紬「お父様もお母様も仕事で海外に行くことになって、結局私一人だけ残ることになったの」

律「そっかー……仕事なら仕方ないもんな。さすがに海外まで付いていくわけにもいかないし」

律「でもさ、ムギの家ってお手伝いさんとかいるんじゃなかったっけ?ほら、執事の斎藤さんとか……」

紬「お手伝いさんたちも今日からみんなお休みなの。連休中はずっと家を空けるつもりだったから……」

律「あちゃー……、じゃあ本当に一人きりなんだな……。ムギは大丈夫なの?」

紬「うーん、たぶん大丈夫だとは思うけど……今まで家に一人でいることってあまりなかったからちょっぴり不安かな?」

律「そっかー…」

紬「それでね、もしよかったらなんだけど……」

律「ん?」

紬「お休みの間、りっちゃんのおうちに泊まらせてもらえないかなぁ、って」



一方通行「オィ、出かけンぞ」 打ち止め「…えっ」

このエントリーをはてなブックマークに追加 コメント (0) | カテゴリ: とある魔術の禁書目録SS | 更新日: 2011/02/26 19:30
一方通行「オィ、出かけンぞ」 打ち止め「…えっ」


関連SS:10032号「あなたは…」 一方通行「・・・よォ」

3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/22(火) 21:01:20.40 ID:rQTeiCuk0


この話の舞台は一方さんが頭撃たれた話のあとから、そのあと何も起きなかった
平和な学園都市ということでひとつ。



その日一方通行が目を覚ましたのは、相変わらず昼過ぎだった。

一方「ァー…」

とりあえず起き上がって居間に向かうと、珍しくそこに打ち止めの姿はなかった。
もしやまた勝手にどこかへ行ったのか、と不安にかられ慌てて玄関に向かった一方通行だったが、
打ち止めの靴があるのを確認して、はァ、とため息をついた。

一方「(アイツがまだ寝てるとは……まァイイか)」

考えるのが面倒になって、彼は居間に引き返すといつものようにソファに寝転がった。
はずだったのだが。

一方「クソ…」

こないだのヒモだのニート予備軍だの10032号に言われた言葉が蘇って眠りにつけない。

一方「オレはヒモでもニートでもねェ」ムクリ

一方通行の足は打ち止めの部屋へと向かった。



10032号「あなたは…」 一方通行「・・・よォ」

このエントリーをはてなブックマークに追加 コメント (0) | カテゴリ: とある魔術の禁書目録SS | 更新日: 2011/02/26 14:00
10032号「あなたは…」 一方通行「・・・よォ」


4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/20(日) 23:00:42.03 ID:btkAbMgq0


ミサカ「あなたは…」

一方「…よォ」


学園都市にいくつもある中の、とりわけ小さい公園で、
二人は偶然出会った。

ミサカ「こんなところで一人何をしているのですか、とミサカは
    ジト目であなたに聞いてみます。」

一方「ア?ンだよ、いちゃ悪ィのかァ」

ミサカ「別にそういうわけではありませんが、とミサカは
    幼児が遊びに来るのを待っているのかこのロリコン変態野郎と
    思っていることはふせつつそう返します」

一方「オィ、ふせれてねェぞわざとか」


一方通行は公園にただひとつあるベンチの左端に腰かけていた。
10032号は特に何を言うでもなく、そのベンチの右端に腰かける。
座ってきた10032号に対し一方通行は意図が分からず焦るも、
彼女が何も言わないため耐えきれなくなり自分から話し出した。