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一方通行「鬱フラグブレイカー?」

このエントリーをはてなブックマークに追加 コメント (4) | カテゴリ: とある魔術の禁書目録SS | 更新日: 2011/04/28 19:30
2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/15(火) 20:27:17.34 ID:NG2qU3Nho


一方通行「畜生……所詮俺はただの悪党……」

一方通行「一生ヒーローになンかなれっこねェ!」

一方通行「誰かを救うことなンてできねェンだァ!!」


???「そんなことはないぞ!!」

一方通行「!?」


上条「よう!」

一方通行「お、お前はヒーロー! 主人公と書いてヒーローじゃねェか!?」

上条「そういうお前は第二の主人公! つまり第二のヒーローじゃねぇか!!」

一方通行「ち、違う! 俺なンかじゃヒーローには……」

上条「出来るさ!」

一方通行「う、うゥ……」


4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/15(火) 20:28:27.53 ID:NG2qU3Nho


一方通行「だ、大体だなァ! 俺にはお前みたいな右手はねェ!」

一方通行「ベクトル操作なンていう良く分からねェ能力じゃあ主人公なンて……」

一方通行「BADENDをぶち殺すなンて出来やしねェ――!?」


上条「そげぶっ!!!」 バキッ

一方通行「ぐへァッ!!?」


上条「馬鹿を言うな! 世の中にはもっと微妙な能力で主役を張ってる人なんていくらでも居るぞ!」

一方通行「だ、だが……!」

上条「なりたいんだろう……?」

一方通行「!?」


上条「誰かのピンチに颯爽と現れ、スマートに事件を解決するような漢に!!」

一方通行「!!」


上条「なら授けてやる! お前に幻想殺しならぬ……『鬱フラグ殺し』を!!」

一方通行「鬱フラグブレイカー?」


5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/15(火) 20:29:10.78 ID:NG2qU3Nho


上条「さっそくだが……見ろ! あれを!!」

一方通行「あ、あいつァ……?」


佐天「ふっふふーん♪ ふっふふーん♪」 テクテク


上条「あれがいわゆる鬱フラグって奴だ!」

一方通行「あ、あれが……? 一体どこが……?」

上条「分からないか一方通行?」

一方通行「さっぱり分からねェ……俺には、ただガキが歩いてるようにしか……」

上条「ポイントは、『SS冒頭』『佐天涙子』『学園都市』だ」

一方通行「…………」

上条「見ろ!!」 バッ!

一方通行「な、何ィィ!?」


6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/15(火) 20:29:58.90 ID:NG2qU3Nho


佐天「な、何するのよ……!? やだ……離して!!」

スキルアウトA「へっへっへ……!」

スキルアウトB「ちょっとくらいいいじゃねぇか……!」


一方通行「馬鹿な……!? ちょっと目を離した隙に絡まれてやがる!?」

上条「これが様式美ってやつだ!」

一方通行「様式美……だと?」

上条「そう……見ている人間が『あ~、もうすぐ来るぞ来るぞ……ハイ来たー!』となる鉄板……」

上条「俗に言う『フラグ』……それも、鬱展開を予想するフラグ……!」


上条「つまり! これが『鬱フラグ』って奴だ!!!」


一方通行「これが……鬱フラグ!?」


7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/15(火) 20:30:57.91 ID:NG2qU3Nho


上条「そのまま見ていろ……」

一方通行「……」


スキルアウトA「ひひひ……中学生にしちゃ良い体してるじゃねぇか……!」


上条「はい来たコレ!!」

一方通行「こ、こンどは何だ!?」

上条「いまの下種なセリフ……『エロ系鬱フラグ』だ!!」

一方通行「エロ系……? 種類分けがあンのか?」

上条「この展開に見覚えはないか……? なら仕方ない、説明してやろう!!」


上条「路地裏、DQNと女の子……もうコレだけでお腹一杯な感じだが、更に追加で女の子の体に関する話が
   出てきた……これはもうエロ展開なのは確定的に明らか!!
   具体的にエロ漫画で例えるならこの先の展開……まずビリィとかそんな擬音で服が破れる!
   そして大ゴマ、もしくはぶち抜きで服を破かれた女の子の全身、その横におっぱいのアップだ!!
   女の子の『放して!』とか『見ないで!』的なセリフの後にDQNがもう一言!」


スキルアウトB「そんなこと言って喜んでじゃねぇの?」


上条「そう言ってレ○プのクセに前戯が始まる! 高確率で乳首は舐められる!!
   この構成でほぼ間違いなしだ!!!」


一方通行「お、お前……一体今までどれだけのエロ漫画を読ンできたンだ……!?」


8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/15(火) 20:31:40.41 ID:NG2qU3Nho


一方通行「し、しかしだとすると……このままじゃマズインじゃねェのか?」

上条「だろうな」

一方通行「だろうなって……お前!?」

上条「だから――」

一方通行「!?」


上条「だから、俺たちみたいのが居るんじゃねぇか……」(イケメソAA略


一方通行「お、おォ……だ、だが……じゃあ、俺たちがこのフラグを……」

上条「ブチ折るのさ!」

一方通行「……俺が……俺が……そンなヒーローみたいな真似を……!?」

上条「いつまでもウジウジしてんじゃねぇぞ最強!!」

一方通行「!?」

上条「いまやらねぇで……一体いつやるつもりなんだ!!?」

一方通行「――――っ!!!」


9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方):2011/03/15(火) 20:31:59.16 ID:GSHcrtUG0


お前らのどこがヒーローだよ
はよ助けろやwwwwww


10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/15(火) 20:32:29.34 ID:NG2qU3Nho


佐天「嫌ぁ!! やめてぇ!! 誰かぁぁぁ!!!」

スキルアウトA「ひひひ……こんなところに助けなんかいるもんかよ……」


???「いるさっここにふたりな!!」


スキルアウトA・B「誰だ!?」


 チャラッチャラッチャラッチャラー ♪


上条「そげぶ!!」

スキルアウトA「ぐはぁ!?」


 それはーまぎれもなくーヤーツさー ♪


一方通行「ベクトルチョップ!」

スキルアウトB「ひでぶっ!?」


 コーブラー……フフフフフーン ♪


一方通行「お、おい……何か赤タイツの人の曲なンだがいいのか……?」

上条「歌詞は伏せてあるから大丈夫だ!」

一方通行「いや……これ英語の部分分からなかっただけじゃ……」


11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/15(火) 20:33:57.97 ID:NG2qU3Nho


佐天「ありがとうございました! あの……なんてお礼を言ったらいいのか……」

上条「いやいや、礼には及びませんよ」

一方通行「これに懲りたら、SS冒頭で路地裏を歩くのは控えるンだな」

佐天「はい! 本当にありがとうございましたー!」 タッタッタッタ……


一方通行「……」

上条「どうだ……一方通行?」

一方通行「いや、なンつゥかよォ……」

上条「うん?」

一方通行「そりゃ……まァ人助け出来たのは良いンだろうが……」

一方通行「まだ一人でやってける自信はねェなァ……」

上条「む、そうか。だが心配するな! もっとじっくり丁寧に教えてやるさ!!」

一方通行「た、頼めるのか……!? ヒーロー!!」


上条「ああ……この町でフラグを語らせたら、俺の右に出る奴は居ないからな!!!」


一方通行「何て説得力だ!!!」


 つづく


25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/17(木) 00:15:34.74 ID:aEntsdhUo


 ――とある倉庫

黄泉川「く……ここは……?」

覆面A「気が付いたようだな?」

黄泉川「お前らは!」

覆面B「俺たちのことをこそこそと嗅ぎ回っていたようだが……」

覆面C「残念。お前が必死に追いかけていた痕跡はワザと残した物だったのさ」

黄泉川「何だと!?」


覆面A「俺の顔に、見覚えがあるだろう?」 スル…

黄泉川「お前は――私が昔捕まえた!!」


覆面B「俺たちも……」 ス…

覆面C「そうさ!」 バッ


覆面A「今回の事件は、全て俺たちの計画通りに進んでいる……」

覆面A「全てはそう――お前に復讐するためだ、黄泉川愛穂!!」


26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/17(木) 00:16:13.14 ID:aEntsdhUo


黄泉川「私らは手のひらの上で踊らされてたってわけじゃん……?」

覆面C「へへへ! そういうこった!」

覆面B「よくもまぁ、あんなクセェ檻ん中にぶち込んでくれたなぁ、あぁ!?」

黄泉川「……っ!!」 ギリッ

覆面A「無駄だ。両手両脚ロープで縛られてんだからな」

覆面C「手も足も出ねえとはこのことよ!」


覆面B「オラァ!!」

 ドゴッ

黄泉川「ぐふっ!?」


覆面B「こんなもんじゃ終わらせねぇ……俺たちの受けた屈辱を万倍にして返してやらぁ!」

 ズガッ ドカッ

黄泉川「――っ!!」


27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/17(木) 00:17:10.27 ID:aEntsdhUo


覆面B「ハァ……ハァ……!」

黄泉川「……」

覆面B「この――!!」

覆面A「ああもういい止めろ」

覆面B「何ぃ!? テメェそりゃどういう意味だ!?」

覆面A「おい黄泉川?」

黄泉川「……」

覆面A「気にくわねぇよその面ぁ……いくら殴られても心は折れませんってか?」

覆面A「暴力で折れねぇなら、それ以外を試してやるよ……おい!」

黄泉川「な!?」


覆面C「ひっひっひ!」

子ども「ん~~! ん~~!!」


黄泉川「お前ら……子どもを!」

覆面A「警備員の先生がよぉ……目の前のガキ一人助けられずにどんな表情すんのか……」


覆面A「楽しませてもらおうか!」

覆面B「へへっ! こいつはいいや! やっちまえ!!」

覆面C「りょーかーい! オラァ!!」 ヒュッ――!

子ども「んん~~~~~っ!!?」



???「そこまでだァ……!」


28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/17(木) 00:17:51.60 ID:aEntsdhUo


一方通行「よう三下どもォ……楽しそうなことしてンじゃ――――」



 ゴキッ



一方通行「――――あ?」


覆面B「が……ぁあ!?」 ガクッ

覆面A「な!? てめぇ黄泉川ァ!!」

黄泉川「はっ! 今度からはちゃんと掃除して、鎖で繋ぐことじゃん!!」 キラン

覆面A「こ、このアマ! 落ちていたガラスでロープを!?」

黄泉川「おらぁ!!」 ブンッ

覆面A「げぶふぁ!?」


一方通行「……お、おい? もしもォーし?」


29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/17(木) 00:18:41.53 ID:aEntsdhUo


覆面A「な、なにやってる!? さっさとそのガキをやっちまえ!!」

覆面C「え!? で、でも殺すなんて聞いて――!?」

覆面A「馬鹿野郎もたもたしてんじゃ――!!」


 ドガァン!!


黄泉川「ストライーク」

覆面C「ぶふおぉ……!?」 ガクッ…バタリ

覆面A「く……うおぉぉこの化物がぁぁぁぁ!!!」


黄泉川「……その化物を怒らせたのは――――お前らじゃん?」


 ドッ……!!!


覆面A「が――――は――――っ……!」


黄泉川「もう大丈夫じゃん……」

子ども「うわーーーん!!」 ダキッ


一方通行「………………あァ~。まァなンだ……助かって良かった――」

黄泉川「!? まだ居たか!!」 ヒュッ

一方通行「うおっ馬鹿違う! 危ねェまだ反射切ってね――!?」

黄泉川「って一方通行じゃん!?」 スッ

一方通行「てめェ反射してるときに直前で引っ込めるンじゃへもげェッ!!?」 キハラシンケンー


30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/17(木) 00:19:59.45 ID:aEntsdhUo


 * * *

上条「よう。見てたぜ」

一方通行「……おゥ」

上条「まだまだだな」

一方通行「畜生……行動は間違ってなかったはずだよなァ……?」

上条「それ以前の問題だな」

一方通行「あン?」


上条「今のは鬱フラグじゃねぇ」

一方通行「なン……だと……?」

上条「仕方ない。説明してやろう!」


31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/17(木) 00:20:55.28 ID:aEntsdhUo


 ポイントその1

覆面A『俺の顔に、見覚えがあるだろう?』 スル…

上条「あっさり正体を明かす犯人」


 ポイントその2

覆面A『全てはそう――お前に復讐するためだ、黄泉川愛穂!!』

上条「あっさり明かされる動機」


 ポイントその3

覆面C『手も足も出ねえとはこのことよ!』

上条「ダチョウ倶楽部的なアレ」


 ポイントその4

覆面B『ハァ……ハァ……!』

上条「息切れ」


 ポイントその5

覆面A『警備員の先生がよぉ……目の前のガキ一人助けられずにどんな表情すんのか……』

上条「人質が子ども」


 ポイントその6

黄泉川『……その化物を怒らせたのは――――お前らじゃん?』

上条「相手が黄泉川先生」


上条「以上6点から推測するに、今回のフラグは――――」


上条「逆転フラグだ!!」

一方通行「意義アリ!!!」


32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/17(木) 00:21:57.27 ID:aEntsdhUo


一方通行「その逆転フラグを回収するのが鬱フラグブレイカーってもンじゃねェのか!?」

上条「……確かにそういう側面もある」

上条「だが、本質じゃあないな……」

一方通行「何!?」


上条「さっきの人質の子どもだが……」

上条「あの子が黄泉川先生のポジションならこれは鬱フラグだ」

上条「だがそうじゃなかった。今回はあくまで黄泉川先生のフラグだったんだよ」

一方通行「な、何が違うってンだァ?」


上条「例えば分かりやすくガンダムで例えると。ゲルググがガンダムと戦ってるところにエルメスが
   助けに入ったらどうなる? そう取り返しの付かないことになるんだよ!
   むしろあの場面、ララァが助けに入らなければシャアは機転を利かせて逃げ延びたと思うね!!
   逆にリュウさんが怪我を押して出撃したあの時、誰もが思ったはずだ!!
   頼む! アムロ! リュウさんを助けるんだと!!」


一方通行「お、お前……スレッガーさンよりリュウさンの方が好きだからって無理やり例えに!!」


33: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/17(木) 00:22:53.18 ID:aEntsdhUo


上条「つまり! キャラクターによっては『自力でフラグを回収できる』ってことだ!」

上条「そこに俺たちの介入する余地はねぇ……むしろ!」


上条「人の見せ場とってんじゃねぇよこのKY出しゃばり野郎が!!」

一方通行「!?」 ガーン!!


一方通行「そ、そンな馬鹿な……!」

一方通行「俺が……まさか!」


一方通行「ただ褒められたいが為だけにヒーローを演じていたっていうのかァ!!?」


上条「……」

上条「付いて来い……一方通行」

一方通行「? あ、あァ……?」


34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/17(木) 00:23:37.01 ID:aEntsdhUo


上条「……見ろ」

一方通行「ありゃァ……!」


浜面「おいおい……あんまり引っ張るなよ~!」

滝壺「嫌。寒いからもっとくっつく」 グイグイ

浜面「……ったく。しょうがねぇな……」

滝壺「……あったかい」

浜面「……俺も」


一方通行「馬鹿面! じゃなかった! バカップルか!!」

上条「ああ……しかもあの看板を見てみろ」


 クリスタ○湖


一方通行「まさか学園都市にこンな物騒な地名が……」


35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/17(木) 00:24:30.81 ID:aEntsdhUo


上条「さて……」 スク…

一方通行「お、おい! ちょっと待て!!」

上条「……」

一方通行「まさか……行く気じゃねェだろうな?」

上条「行くさ」

一方通行「馬鹿か!? キャンプ場でバカップルがイチャついたらそれはもう鬱フラグじゃねェ!!」


一方通行「死亡フラグだ! こンなこと、素人の俺にだって分かることだぞ!?」


上条「……聞こえるか? この声が……」

一方通行「? ……うっ!? この声は!!?」

上条「読者からの、殺しちまえコールだ……」

一方通行「なンて怨念だ……! だが、分かる!!」


一方通行「アホみたいなイチャつき方を見せ付けられた嘆き!」

一方通行「それをスカッと解消してくれる快感!!」

一方通行「だから死亡フラグは愛されている!!!」


36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/17(木) 00:25:25.18 ID:aEntsdhUo


上条「一方通行? 何故世の中から鬱展開がなくならない?」

一方通行「!?」

上条「何故マミさんはこんなに人気がある?」

一方通行「そ、そいつは……!」


上条「みんな本当は好きなのさ。鬱展開がな」


一方通行「なら……だとしたら俺たちは!?」

上条「そういう人間からしたら邪魔者さ」

一方通行「ヒーローが……邪魔!?」

上条「光あるところに闇あり……正義と悪は同質の物だ……」



上条「だが……俺は正義を名乗った覚えはない!!!!!」



上条「もう一度耳をすませ!! 一方通行!!!」

一方通行「!?」


 ……けて


一方通行「……!」


 助けて……あげて……!


一方通行「こいつは……こいつはァァァ!!?」


38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/17(木) 00:26:39.15 ID:aEntsdhUo


上条「偽善!? 独善!? 知ったことか!!!」


上条「お約束通りの登場で何が悪い!!!」


上条「俺の目の前で! 誰かが苦しもうとしている!!」


       フラグ
上条「その兆候を知ったなら!!!」


上条「俺はじっとなんかしていられない!!!」



上条「俺の目の前で! 誰一人泣かせるものかよぉぉぉ!!!!!!」


40: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/17(木) 00:29:08.32 ID:aEntsdhUo


一方通行(これは……この高揚感は……!)


一方通行「俺も行くぞ……」

上条「……いいのか?」

一方通行「あァ……覚悟は出来た」

上条「そうか……なら行こうぜ!」



 鬱フラグが絶対だというのなら……まずは! その旗をぶち折る!!!



一方通行「それが……鬱フラグブレイカーだァ!!」

 つづく


51: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/18(金) 21:03:51.43 ID:z0e6rzFJo


春上「えっと、お料理の本は……」

春上「……んーと」

店員「どうしました?」

春上「あ、お料理の本を探してるの」

店員「そうですか……あ、この辺りのコーナーが料理関係になります」

春上「……」 ペラ…ペラ…

春上「ちょ、ちょっと難しそうなの……」

店員「ではこちらはどうでしょう?」

春上「……! これがいいの!」


52: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/18(金) 21:04:55.45 ID:z0e6rzFJo


 * * *

上条「くっ……!」 フラリ

一方通行「大丈夫かァ?」

上条「あ、ああ。ありがとよ一方通行」

上条「正直お前が来てくれなきゃ危なかったぜ……」

一方通行「てめェの右手じゃあ鉈振り回す殺人鬼には効果ねェからなァ……」

上条「あれを倒すには超能力かもしくはアンドロイドでも連れてこないと無理だ……」

上条「もしくは海上研究所のコック……」

一方通行「それでもメタル化して生き返りそうだけどな……」


上条「お?」


美琴「あ!」


一方通行「ゲ」


53: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/18(金) 21:06:08.32 ID:z0e6rzFJo


美琴「ちょ、ちょっと! 何でアンタたちが一緒にいるのよ!?」

上条「いや~……何でって言われても上条さんは……」

一方通行「……」

美琴「アンタも何か言いなさいよ!!」

一方通行「べっつにィィ~……?」

美琴「ぐぁあああ!! ムカつく!!!」 ジタバタ

上条「て、ていうか御坂! お前どっか行くところだったんじゃないのか!?」

美琴「え? ……あ。そうだったわ!!」

一方通行「ならさっさと行ったらどうですかァ~?」

美琴「……次会ったら覚えてなさい」


 タッタッタッタッタッタ……


上条「……」

一方通行「……」

上条「一方通行」

一方通行「すまン。ついあの顔を見ると挑発したくなって……」

上条「一方通行」

一方通行「あァ……ああ?」


54: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/18(金) 21:07:21.62 ID:z0e6rzFJo


* * *

春上「よし! 材料は揃ったの!」

春上「それじゃあさっそく始めるの!」

春上「……」

春上「な、なにから始めるの?」

春上「……」

春上「う~……とりあえず冷めても平気そうなのからにするの!」


55: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/18(金) 21:08:22.92 ID:z0e6rzFJo


* * *


 いつものファミレス


美琴「黒子! 初春さん!」

初春「あ、御坂さん!」

黒子「お姉さま~~~ん!」 ヒュンッ

美琴「はいはいお約束」 ビリビリ~

黒子「sbbbbbbbbbb!!?」

美琴「あれ? 佐天さんは?」


佐天「お~い……」


美琴「……佐天さ……ん?」

佐天「あ~……重かった……」

黒子「何ですの……この巨大な荷物は……?」

佐天「え~? 決まってるじゃないですか~」


56: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/18(金) 21:10:10.24 ID:z0e6rzFJo


 * * *

 チ~ン

春上「出来たの! どれどれ~……わわわ!?」


 モクモク……


春上「こ、焦げてるの……時間間違えちゃった……?」

春上「絆理ちゃんに貰ったレシピ間違って……」

春上「あ、私が間違ったみたいなの……」


 モクモク……


春上「ま、まだ時間はあるの! もう一回挑戦なの!!」

春上「手作りケーキは絶対必要なの!!」


57: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/18(金) 21:11:34.29 ID:z0e6rzFJo


 * * *

佐天「誕生日おめでと~初春~!!」

黒子「おめでとうございますの」

美琴「おめでとう初春さん!」

初春「ありがとうございます~」


佐天「というわけでこれが私からのプレゼントだよ初春!!」

 ジャジャ~ン!

初春「わ~……こ、これは!?」


初春「……パンツ……ですか? これ全部?」

佐天「初春に似合いそうな物をネットオークションで大量に仕入れてみました」

初春「ネットオークションで……?」

佐天「大丈夫だよ使用済みじゃないから~! その方が値段もお手ごろだったし~!」

初春「ちょ! 佐天さん!?」


美琴「? 中古のほうが安いんじゃないの?」

黒子「お姉さまはそのままの貴女でいて下さいまし」


58: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/18(金) 21:12:48.83 ID:z0e6rzFJo


黒子「次は私ですわね……どうぞ初春」

 ジャジャ~ン!

初春「わ~……こ、これは!?」


初春「……花の種ですか?」

黒子「春夏秋冬揃えましたの」

初春「ガーデニングでもしろと……?」

黒子「頭に」

初春「白井さ~~ん!? 生えてないですから! これ生えてないですから!!」


美琴「さて……じゃあ次は私ね……」

初春「うう……まともなのお願いします……」

美琴「あははは! まっかせなさいよ! 黒子たちのプレゼントが霞んじゃって悪いな~と思うくらいよ!!」

佐天「おお~! 言ってくれますねぇ!!」

黒子「さすがはお姉さま!!」

初春「わくわく!」

美琴「あはは! それじゃあ………………あ?」


59: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/18(金) 21:13:39.23 ID:z0e6rzFJo


美琴(――――――ポケットに……穴が……!?)


60: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/18(金) 21:15:23.37 ID:z0e6rzFJo


佐天「楽しみだな~。御坂さんのセンスか~」


黒子「お姉さまならきっと素晴らしい物を用意してくださってますわね!」


初春「わくわく! わくわく!」


美琴「…………っ!」


美琴(い、言えない……!)


美琴「……えっと……」


初春「はい?」


美琴「あの……いや……」


初春「何ですか?」


61: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/18(金) 21:16:20.44 ID:z0e6rzFJo


 コンコン


美琴「……?」



 コンコン



佐天「御坂さん? 窓の外の人……」

美琴「何よこんなときに!!」 クルッ


上条「……」

美琴「あ、アンタ……!?」


上条「……」 クイッ クイッ

美琴「? ……ごめん、ちょっと行ってくる」 タッ


美琴(何よアイツこんなときに……)


美琴(やだ! こんな風に間が空いたら余計に……!)


上条「よう」

美琴「アンタ……! 一体何の――――」

上条「ほれ。落し物だぞ」 スッ…

美琴「え――――コレって……!?」


62: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/18(金) 21:16:58.62 ID:z0e6rzFJo


上条「気をつけろよ? 大事な物だったらどうすんだよ……」

美琴「うん……」

上条「じゃあな」

美琴「……ねぇ」

上条「ん?」

美琴「……ありがと」

上条「おう!」


 スタスタスタ……


美琴「……えヘヘ!」


63: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/18(金) 21:18:04.10 ID:z0e6rzFJo


美琴「お待たせ! じゃあ今度は私のプレゼントね!」

佐天「そんなことより御坂さん! 今の人は!?」

黒子「お姉さま!? まさかあの類人猿に何か――!?」

初春「ちょっと佐天さんそんなことって!!?」


美琴「はい。初春さん」

 ジャジャ~ン!

初春「わ~……こ、これは!?」


初春「……ストラップ……ですか?」

黒子「それも、四つ?」

佐天「あれ? 何か彫ってある……」

 K・U M・M K・S R・S

初春「これって……イニシャル?」

美琴「うん。皆で持とうと思って……四人のイニシャル」

初春「御坂さん……」

美琴「あはは……一回やってみたかったの。友達とおそろいってさ!」


佐天「御坂さん! すいませんでした!!」

黒子「申し訳ありませんのお姉さま!!」

美琴「え!? な、何よ……?」


佐天・黒子「「絶対ゲコ太だと思ってました!!!」」

美琴「」


初春「ごめんなさい……私も……」

美琴「」


64: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/18(金) 21:19:16.92 ID:z0e6rzFJo


アンタタチワタシヲナンダトオモッテルノヨー

ビリビリー

ギャーー ギャーー


上条「……」


上条「あとは任せたぜ」


65: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/18(金) 21:19:55.94 ID:z0e6rzFJo


 * * *

春上「出来た!」

春上「ケーキも綺麗に焼けたの!」

春上「飾りつけも終わったし……」

春上「きっと帰ってきたらビックリするの!」


 ……


春上「……」


 ……


春上「……」


 ……


春上「……」


66: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/18(金) 21:21:20.46 ID:z0e6rzFJo


 piriririririri!

春上「!」

春上「も、もしもし初春さんなの!?」


初春『あ、春上さん? 忙しかったですか?』

春上「う、ううん! 全然……」

初春『実は今日、佐天さんの部屋に泊まることになったので……』


春上「え――――」


初春『だから晩御飯は一人で食べちゃってください』

春上「…………うん。分かったの」

初春『それじゃ』

春上「あ、初春さん――――」


67: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/18(金) 21:22:40.00 ID:z0e6rzFJo


春上「お誕生日、おめでとう……」



初春『わぁ! 知っててくれたんですね! ありがとうございます!!』

春上「……うん」



 pi...


68: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/18(金) 21:23:29.05 ID:z0e6rzFJo


春上「……」

春上「そっか」

春上「……」


春上「……そう、なんだ」


 「なにがそうなンだ?」


春上「誰!?」



一方通行「ピーターパンさ」


69:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越):2011/03/18(金) 21:24:47.40 ID:MJkyvlWAO


ピーターパンwww


70: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/18(金) 21:25:10.21 ID:z0e6rzFJo


春上「ぴ、ぴーたーぱん?」

一方通行「し、しまった、このセリフは使い方間違ってたかァ!?」

春上「えっと……あ、警備員に連絡……」

一方通行「だァァ!? 待て待て!! 怪しいもンじゃねェよ!!」

春上「……怪しいの」

一方通行「……あ~……実はなァ?」


一方通行「もう一週間何も食ってねェンだ。そンでこの良い匂いに誘われてつい、な」

春上「……」

一方通行「……」

一方通行(さ、流石にこりゃァ無理があったか!?)


春上「じゃあ。仕方ないの」

一方通行(良し! このガキがアホで助かった!!)


71: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/18(金) 21:26:04.48 ID:z0e6rzFJo


春上「いただきますなの」

一方通行「……」 パクリ

一方通行「……」 ムシャムシャ

春上「……どうなの?」


一方通行「ン。中々いけるじゃねェか」

春上「……えへへ!」


春上「本当は友達に食べさせてあげたかったの……」

春上「でも、その人は今日来なかったの」

一方通行「……そうか」

春上「次は、もっと上手くなってるの!」

一方通行「あァ……これより美味くなったらそりゃすげェな」

春上「うんなの!!」



 些細な幸せも全力で守る。それが、鬱フラグブレイカー。



 つづく


82: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/20(日) 02:24:36.63 ID:HoKux/Uvo


 常盤台中学・プール

湾内「ふぅ……」 ザパァ

泡浮「湾内さん! すごい! 新記録でしたよ!」

湾内「え! 本当に?」

泡浮「はい! 一年生の代表、きっと選ばれますよ!」

湾内「……あ」


湾内「泡浮さん!!」 ダキッ

泡浮「きゃ……!?」


湾内「私……私もっと頑張ります! きっと……きっと!」

泡浮「……ええ!」


83: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/20(日) 02:25:27.85 ID:HoKux/Uvo


 * * *

上条「くあ~ぁ……何か面白いことでもないかねぇ……」

一方通行「だなァ。暇でしかたねェぜ……」

上条「お前、あの子の世話はいいのかよ?」

一方通行「あァ? あ~、黄泉川に任せてきた」

上条「暇なら相手してやりゃいいじゃないか」

上条「あの子のために、ヒーローになりたいって思ったんだろ?」

一方通行「……そンなンじゃねェンだよ」

上条「ふ~~ん。まぁ、いいけどな」


 ドンッ


上条「痛てっ!?」

上条「いきなり飛び出してくるなよ! 危ねぇな!!」


ヤ○ザ「ほぉ……兄ちゃん。そらぁ、えろぅすまんかったなぁ……?」

上条「」

一方通行「」


84: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/20(日) 02:26:15.51 ID:HoKux/Uvo


上条「あ、一方通行? ここって学園都市だよな?」

一方通行「あァ」

上条「学園都市って、大阪じゃないよな?」

一方通行「広島でもねェなァ」

上条「じゃあこの方はどちらさまでせうか?」

一方通行「ヤク○だろ」


○クザ「ほな……ちょっとお詫びの印に事務所でも行っとこか」

上条「一方通行! 今こそ鍛え上げた鬱フラグブレイカーの力を――――」

一方通行「おいおい……寝ぼけてンですかァ?」



一方通行「お前の不幸は鬱フラグじゃねェよ」



一方通行「ただのギャグだ」



上条「ちょ!? ギャグで済みそうにないんですけど~~!!?」

ヤ○ザ「まぁまぁ兄ちゃん。そう怖がらんと……な? 一瞬や一瞬」

上条「何が!? 何が一瞬なの!?」



上条「不幸だ~~~~~~~~~!!!!!」


85: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/20(日) 02:26:55.71 ID:HoKux/Uvo


 「あの……? どうされました?」


上条「へ?」

一方通行「あン?」

○クザ「あ!」


泡浮「薬丸さん?」

ヤク○「お嬢!!?」


上条「お」

一方通行「お嬢……だと!?」


泡浮「……」 じっ…

薬丸「あ、あああのお嬢これは……!!」

泡浮「薬丸さん? カタギの方に迷惑は……」

薬丸「も、勿論ですわ!! いや~~、今この親切なボンに道を尋ねとったんですわ~!」

薬丸「な!? ボン!!?」

上条「は? ……あ、ああ! そうそう!!」


86: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/20(日) 02:28:16.48 ID:HoKux/Uvo


泡浮「……そうでしたか。すみません。ウチの組の者がご迷惑を……」 ペコリ

薬丸「お嬢!? やめてくんなはれ!! そんな何もお嬢が頭まで下げいでも……!!」

泡浮「薬丸さん?」 ジッ

薬丸「う! ……す、すんませんでしたぁ!!」

泡浮「では、これで……」 ペコリ


上条「……は~、助かった……」

一方通行「ありゃァ大した器だなァ」

上条「まったくだな。常盤台の制服だったよな?」

一方通行「ああ。見た目からして中学生だろ」

上条「じゃあアレで御坂と同年代かぁ……はぁ……何が違うんだろうな?」

一方通行「……」


87: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/20(日) 02:29:14.03 ID:HoKux/Uvo


 * * *

黄泉川「ああ。それなら多分『泡浮組』のお嬢さんじゃん」

一方通行「泡浮組? おいおい。マジに学園都市にヤーさンがいンのかよ?」

黄泉川「って言っても。別にクスリやらチャカやら売りさばいてるようなのとは違うじゃん」

黄泉川「どっちかっていうと……そう。昔の映画に出てくるような、任侠って感じじゃん?」

一方通行「任侠ねェ……」


打ち止め「何何? 何のお話~、ってミサカはミサカはアナタの背中に飛び乗ってみたり~!」

一方通行「ガキの聞く話じゃねェよ」

打ち止め「む~! 意地悪しないで教えてよ~、ってミサカはミサカはジタバタしてみる~!!」

一方通行「ええい……! おい番外固体!! このガキの面倒ちゃんと見とけェ!!」

番外固体「え~? それってミサカの役目じゃないじゃ~ん」

一方通行「いいから連れてけ!!」

番外固体「はいは~い……と見せかけてぇ!!」 ドカッ

一方通行「ぐおっ!? て、てめェまで何を人に圧し掛かって……重てェどけェ!!」

番外固体「ぎゃははは☆ 貧弱貧弱~!!」


上条『じゃあアレで御坂と同年代かぁ……はぁ……何が違うんだろうな?』


一方通行「……!」


一方通行「DNAだ……! ぜってェそうだァ!!」


88: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/20(日) 02:29:58.45 ID:HoKux/Uvo


 * * *

泡浮「さて、今日も部活ですわね」


 ザワザワ……


泡浮「? どうなさったのかしら?」

部員「……! 泡浮……さん」

泡浮「どうしましたの? 何が……」


湾内「……」

泡浮「湾内さん!? その足は……?」


 「しらばっくれるんじゃありませんわ!!」


泡浮「――え?」


89: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/20(日) 02:31:12.85 ID:HoKux/Uvo


先輩「アナタがやったんでしょう?」

泡浮「そんな!? 何を言って……!?」

先輩「証拠ならありますわ……ねぇ?」

部員「え、えぇ……」

泡浮「一体どんな証拠があるっていうんですか!?」


湾内「……昨日」

湾内「昨日、男の人に襲われたんです……」

湾内「鉄パイプで、足だけを狙って……!」


湾内「その人……泡浮さんの家の、黒い車に乗って……」


泡浮「そんな嘘です!! そんなこと!」

泡浮「どうして私が湾内さんに怪我させなきゃいけないんですか!?」


先輩「簡単ですわ。湾内さんが代表にならなければ、選ばれるのはアナタだもの」

泡浮「っ!?」

泡浮「私が、私がそんなことのために湾内さんを襲わせたって言うんですか!!?」

先輩「やりかねないでしょう? だってアナタ――――」


90: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/20(日) 02:31:51.09 ID:HoKux/Uvo


先輩「暴力団の、組長の娘でしょ?」




泡浮「――――――!!?」


91: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/20(日) 02:32:58.32 ID:HoKux/Uvo


部員「嘘……暴力団……?」 ヒソヒソ

部員「怖い……」 ヒソヒソ

部員「そうだったんだ……じゃあやっぱり……?」 ヒソヒソ


泡浮「ち、ちが……」


先輩「隠してたって無駄よ! ちょっと調べれば分かることだもの!」


泡浮「わた、私は……やってない……」


先輩「それを誰が信じるって言うのかしら?」


部員「……」

部員「……」

部員「……」


泡浮「!」


92: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/20(日) 02:33:42.90 ID:HoKux/Uvo


泡浮「わ、湾内……さん?」

湾内「……」

泡浮「信じて……くれますよね?」

泡浮「湾内さんは……私のこと……」


湾内「……して……ック」

泡浮「え?」


湾内「ヒック……どうして……ゥ……こんな酷いこと……したんですか……?」


湾内「私が……ゥク……頑張ってるの……知って……ヒック……のに……ぃ!!」


泡浮「湾内さん……」


先輩「もう明白でしょ? 犯人は――――」


 「その子じゃない」


先輩「な――誰ですの!?」


上条「サンタクロースさ」

一方通行「ちょいと遅刻しちまったみてェだがなァ」


93: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/20(日) 02:34:31.75 ID:HoKux/Uvo


一方通行「ほらよ! サンタさんからプレゼントだぜ!」


 ドサッ


男「グヘェッ」


部員「きゃぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」

先輩「な! 一体何!?」


上条「その子を襲った犯人だよ」

湾内「!! そ、そうです!! その人が!!」


泡浮「――違います! ウチの組の人じゃありません!!」

上条「その通り。コイツは金で雇われた只のスキルアウトさ」

一方通行「そして、雇ったのはァ……」 スッ…


先輩「っ!!?」


一方通行「…………まだ分かってねェンだわ」 ポリポリ…

先輩「――え?」

上条「いや~! コイツがこう見えて中々口が硬いんですよ!」


94: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/20(日) 02:35:21.59 ID:HoKux/Uvo


上条「だが、泡浮さんが首謀者じゃないのは間違いないぜ」

一方通行「それだけはコイツの口からハッキリ聞き出したからなァ」

部員「で、でも、ねぇ?」

部員「ええ……それじゃあ……」

部員「犯人は一体……」

一方通行「そンなことよりィ。今はやらなきゃいけねェことがあるンじゃねェのか?」

部員「え?」


上条「この事件の被害者は誰と、誰だよ?」


湾内「!!」


95: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/20(日) 02:36:17.56 ID:HoKux/Uvo


湾内「あの、泡浮さん……私……!」

泡浮「……」

湾内「あまりのことに、気が動転してて……その……」


泡浮「いいんです」 ニコッ


湾内「泡浮さん……でも!」

泡浮「誰だって、突然襲われて怪我をさせられたら、人を疑ってもおかしくありません……」

泡浮「それに私は……私が組長の娘だと知っても、友達でいてくれた湾内さんが大好きなんです」

泡浮「だから、まだ私の友達で居てください……」

湾内「泡浮さん……!!」


96: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/20(日) 02:37:05.74 ID:HoKux/Uvo


上条「あの~? 感動的な所申し訳ないんですけど~」

泡浮「っ! ありがとうございました! 本当に――!!」

上条「ああいや! お礼はいいんだよ! それより、その足の事なんだけど……」


上条「俺達の知り合いに、冥土帰しってあだ名のスッゲー腕のいい医者がいるんだ」

上条「その人なら、ひょっとしたら骨折だってすぐに治しちまうかも……」

湾内「――――!! 本当ですか!?」

上条「あ、ああ! なんせ千切れた腕を繋いじまう名医なんだからな!!」

湾内「まぁ!!」

泡浮「良かった……湾内さん、きっと代表になれます!!」


先輩「……」 ギリッ

一方通行「よォ?」

先輩「ヒッ!?」

一方通行「テメェが悪人じゃねェって、アイツが言うから今回は見逃してやる」

一方通行「まァ、自分の部活にヤーさンの娘が居たら不安になンのは分かるがよォ……」

一方通行「追い出すにしてもやり方があるわなァ」


一方通行「誰かを犠牲にして手にした景色ってェのは、最悪の気分だぜ?」


一方通行「それによォ……どンな生まれの奴だって、自由に生きる権利はあるはずだ」


97: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/20(日) 02:38:18.49 ID:HoKux/Uvo


上条「さて! これにて一件――――」


 「ここにいたぞ!! 不審者だ!!!」

 「プールに逃げ込むとは何て破廉恥な奴ら! 常盤台警備隊の名にかけて捕まえろ!!」


上条「げぇ!? もう追ってきたのかよ!!?」

一方通行「逃げるぞヒーロー!!」 カチッ

上条「おう! それじゃあな!!」



 轟!!



泡浮「……行ってしまいましたわ」

湾内「きっと、いつもああしてらっしゃるのね……」

泡浮「ええ。きっと――――」



 これからも、どこかで見守っていてくれていますわ――――


 つづく


115: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/20(日) 23:26:00.69 ID:HoKux/Uvo


上条家

上条「畜生!!」

一方通行「っ!? ど、どうしたァ!?」

上条「……久しぶりにインデックスが留守だったんだ」

一方通行「お、おお……だから俺が来てンだろ?」

上条「普段女の子が同室なんだ……我慢してばっかりなんだ……!!」

上条「だから……だから買って来たってのに!」

上条「畜生! いくら流行りだからってあんまりだ!!」

一方通行「一体どうしたってンだァ? さっき本屋に行ってたみてェだが……?」


 快○天


一方通行「……中身が気に入らなかったのか」

上条「……読んでみろよ」

一方通行「あァ? 俺はエロ漫画なンか読まねェよ」

上条「いいから読めぇ! そしてこの悲しみを共有しろぉぉ!!」

一方通行「何でエロに関してはそンなに必死なンだよお前! 怖えェよ!!」


116: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/20(日) 23:26:42.03 ID:HoKux/Uvo


 * * *

滝壺「どうしても行くの?」

浜面「しょうがねぇだろ。名指しで呼ばれたら行かないわけには……」

滝壺「……」

浜面「はぁ……すぐ帰ってくるからさ」

滝壺「分かった。待ってる」

浜面「おう」

滝壺「そんな忙しいはまづらを応援してる」

浜面「なら、頑張らないとな!」

滝壺「はまづら」

浜面「ん?」


 ちゅっ


滝壺「……行ってらっしゃい」

浜面「……! あぁ、待っててくれ……」



一方通行「今のは……なるほどねェ。何事も勉強ってことかァ?」


117: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/20(日) 23:27:13.90 ID:HoKux/Uvo


 公園

滝壺「はまづらが帰ってくるまで暇だな」

滝壺「……」

滝壺「西南西から信号が来てる……」


垣根「ちょっといいかな?」

滝壺「?」

垣根「ん?」

滝壺「第二位の……!」

垣根「ああ。アイテムの……」

滝壺「……何しに来たの?」

垣根「そう身構えんなよ。別にとって食いやしねぇからよ」

垣根「隣いいかい?」 ドカッ

滝壺「……」


118: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/20(日) 23:27:52.90 ID:HoKux/Uvo


垣根「信用ねえな。俺はようやく手に入った自由ってのを満喫したいだけだぜ?」

滝壺「自由?」

垣根「……第一位のクソ野郎にやられちまったあと。俺は学園都市に道具として使われてたのさ」

垣根「ボロボロの体を機械で無理やり生かしてな……」

垣根「で、今はどういうわけか、体も元に戻って一時的に開放されてるわけよ」

垣根「さんざん利用して、もうお役ゴメンってことかね……チッ!」

滝壺「……大変、だったんだね」

垣根「おう? まぁな」

滝壺「もう暗部の人じゃないの?」

垣根「多分な」

滝壺「そうなんだ……」


垣根「……なぁ? 一人か?」

滝壺「? うん。そうだよ」


119: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/20(日) 23:28:32.09 ID:HoKux/Uvo


垣根「なら。ちょっと付き合ってくれよ。久しぶりに飯でも食いたいんだ」

滝壺「え? ごはん?」

垣根「一人で食っても美味くねぇだろ?」

垣根「奢ってやるからよ」

滝壺「うーん……」


 ぐ~~


滝壺「あ」

垣根「ははは! どうやら、腹は行きたいって言ってるみたいだぜ?」

滝壺「うん……じゃあ、行ってもいいよ」

垣根「よし。近くに知ってる店があるんだ。そこでいいか?」

滝壺「まかせる」


120: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/20(日) 23:29:10.87 ID:HoKux/Uvo


滝壺「……ここ?」

垣根「ああ」

滝壺「でもここって……ホテル」

垣根「この中のレストランが美味いんだよ」

滝壺「……そうなんだ」

垣根「なんだよ、飯食うだけだって!」

滝壺「……うん」


滝壺「わぁ……!」

垣根「な? 良い感じだろ?」

滝壺「うん。キレイなお店だね」

垣根「じゃあ、向こうの席に行こうぜ。夜景が見えるんだ」

滝壺「夜景? でもまだ夕方だよ?」

垣根「食ってる間に暗くなるさ……」


121: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/20(日) 23:29:43.89 ID:HoKux/Uvo


 * * *

上条「何だって!? NTRフラグを見つけた!?」

一方通行「行こうぜ。碌でもねェことになるのは目に見えてる」

上条「……」

一方通行「どうした?」

上条「いや……駄目だ」

一方通行「何だと? お前さっき――!」

上条「アレは俺の個人的な好みの話でしかない」

上条「人の恋愛に、俺達の出る幕は無いだろ……本人達の問題だ」

一方通行「それは――――そうだが……」


上条「そうだ……俺達にだって、手を出しちゃいけないことがあるんだ……」


122: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/20(日) 23:30:17.09 ID:HoKux/Uvo


 * * *

滝壺「これって……」

垣根「ん? 肉には赤ワインだろ?」

滝壺「うん……」

垣根「ほら見ろよ。空が暗くなってきたぜ」

滝壺「ほんとだ……ちょっとだけ夕焼けが残ってて、キレイ」

垣根「良い時間帯に来たな」


垣根「……なぁ? まだ一回も俺のこと名前で呼んでねえよな?」

滝壺「え?」

垣根「苗字でもいいからよ。呼んでみてくれよ……」

滝壺「………………かきね」

垣根「おう。理后」

滝壺「それは下の名前だよ」

垣根「別にいいだろ?」

滝壺「……うん」


123: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/20(日) 23:31:19.83 ID:HoKux/Uvo


 ・

 ・

 ・

滝壺「……」 ウツラ…ウツラ…

垣根「ん。眠くなってきたか?」

滝壺「ちょっと、酔ったかも……」

垣根「そうか……なら、少し休んでいくか?」

滝壺「うん……眠い」

垣根「俺の泊まってる部屋があるから」

滝壺「……うん……」


 ガチャ


垣根「ほら。そこのベッド使って」

滝壺「ありがと……優しいね、かきね……」

垣根「俺は本来優しい男なのさ」


 ぼふっ


滝壺「すこしだけ、寝るね……おやすみ……」

垣根「……」


垣根「……順調すぎてちょっと怖えーなぁオイ」

垣根「けどまあこんなもんだよな。所詮よ……」 ニヤッ


124: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/20(日) 23:32:22.06 ID:HoKux/Uvo


 ザァァァーー……

垣根「ふっふふーん♪ ふっふふーん♪」

垣根「久々のマトモな体だ……楽しまないと損だよなぁ」

垣根「浜面……っつったか?」

垣根「ちょーっと借りるぜ? まぁ飽きたら返すさ……ははは!」

垣根「しかし……あの感じじゃまだキスどまりってとこかな?」

垣根「なら、一足先に味見してやるとするか……」 ペロリ


 キュッ


垣根「理后ー? まだ寝てるのかー?」

滝壺「……」 スー スー

垣根「ふふ……隣入るぜ?」


 バサッ…  ギィ…





 「なんの用だ?」


垣根「な、何だお前は!?」 バッ!



浜面「ルームサービスをたのんだおぼえはないぜ?」



垣根「チッ! 浜面か……!」

浜面「人の彼女だって分かってて手ぇ出すのはどうかと思うぜホスト野郎!」

垣根「調子に乗るなよ無能力者が!!」 バサッ!

垣根「腐っても学園都市第二位の俺が、お前如き出てきた位でどうにかなるかよ!!」


125: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/20(日) 23:33:02.02 ID:HoKux/Uvo


浜面「……変身!!」 ババッ!!


 ジャキンジャキンジャキーーン!!


垣根「」


浜面イダー「いつまでも昔のままだと思うなよ? この新約にも出てこない過去キャラめ!」

垣根「いやお前いくらなんでもハッキリ変身って――――」

浜面ンス「うるさい黙れ。喰らえ『ボルテッカァァァァァァ』!!!」


 ドカーーーーン


垣根「馬鹿なぁ!? なんで未元物質が効かねぇぇぇ!!?」


浜面「そんなもん、純愛の力に決まってんだろうがぁぁぁ!!」


126: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/20(日) 23:33:59.15 ID:HoKux/Uvo


滝壺「ん……?」

浜面「起こしちまったか……大丈夫か? 滝壺……」

滝壺「あれ? はまづら?」

浜面「予定を切り上げて、早く戻ってきちまった」

滝壺「どうして?」


浜面「お前を守るためだよ」

滝壺「……そうなんだ。ありがとう、はまづら……」 ちゅっ


 * * *


一方通行「あーあ……駄目だアリャ。また冷蔵庫に逆戻りだなァ」

上条「そうかもな」

一方通行「チッ! つゥーかよォ? 手ェ出さないンじゃなかったのかよ?」

一方通行「しっかり浜面の野郎に連絡してンじゃねェか!」

上条「手を出さないとは言ったさ。けど――――」


上条「口を出さないとは言ってないぜ?」


 つづく


139: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/25(金) 02:07:38.49 ID:wQZmMGwVo


ルチア「? 何をやってるんですかシスター・アンジェレネ?」

アンジェレネ「ひゃあ!?」 ビクッ

ルチア「……何を隠しました?」

アンジェレネ「な、何も……」

ルチア「……」 じ~

アンジェレネ「……!」 ダラダラダラ

ルチア「……まぁ、いいでしょう」

アンジェレネ「ほっ……」

ルチア「――と、見せかけてっ!」 バッ

アンジェレネ「ああ!?」



子猫「にゃー」



ルチア「……猫?」


140: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/25(金) 02:08:13.41 ID:wQZmMGwVo


アニェーゼ「で、何だって私を呼ぶんですか……」

ルチア「いえ、どうしたものかと……」

アニェーゼ「何をです? 猫の調理法なんざ流石に知りませんよ?」

アンジェレネ「ちょ、調理!!?」

ルチア「違います! 誰が猫なんか食べるって言いました!?」

アニェーゼ「じゃあいってぇ何の用なんですか……」


アンジェレネ「し、シスター・アニェーゼ! この猫、寮で飼ってもいいですか!?」

アニェーゼ「駄目」

アンジェレネ「取り付く島もない!?」


141: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/25(金) 02:08:51.64 ID:wQZmMGwVo


アニェーゼ「この寮は全面ペット禁止です」

アンジェレネ「そんな~……」 ショボーン

ルチア「あの、シスター・アニェーゼ? ですが……」

アニェーゼ「……」

ルチア「この猫、こんなに痩せて……きっと、自分でエサを取れないんですよ」

ルチア「飼い猫だったんじゃないでしょうか……?」

アニェーゼ「捨て猫……?」

アンジェレネ「うぅ……このままじゃ、干からびて死んじゃいますよぉ~!」


アニェーゼ「…………」


アニェーゼ「ったく! しょうがねーですね……」

アンジェレネ「シスター・アニェーゼ……!」 パァァ

アニェーゼ「ただし、ここにいる三人の秘密ですよ? あと寮には入れないこと!」

アンジェレネ「――――っはい!」

ルチア「ふふっ。じゃあ、早速ミルクでもあげましょうか」


142: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/25(金) 02:09:25.80 ID:wQZmMGwVo


 * * *

アンジェレネ「ごちそうさま!」

シスター「あら? シスター・アンジェレネ、今日はもう良いのですか?」

アンジェレネ「え? え、えぇ……」

シスター「最近よく残してるようですが……体調でも悪いんですか?」

アンジェレネ「ち、違いますよ! ほ、ほら! 分けて食べると太りにくいって聞いて……」

シスター「ダイエットですか? でも、シスター・アンジェレネはそんなことを気にするようには……」

アンジェレネ「と、とにかく! 牛乳とパンは後で食べるので持って帰りますね~!」 タッタッタ……


ルチア「……はぁ」

アニェーゼ「嘘のつき方も教えねーと駄目でしょうかね……」


143: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/25(金) 02:09:57.78 ID:wQZmMGwVo


アンジェレネ「お~い! トーマー!」

トーマ(猫)「にゃ~~」

アンジェレネ「あ、トーマそんなところに!」

トーマ「にゃ~~」

アンジェレネ「ほら、今日も牛乳とパン持って来ましたよ! それからお菓子も!」


トーマ「にゃ~……」 ペロペロ

アンジェレネ「あはは。おいしい?」

トーマ「にゃ~~~!」


ルチア「すっかり懐いてますね」

アンジェレネ「あ、シスター・ルチア」

ルチア「ほら」

アンジェレネ「……パン?」

ルチア「あなたがあんな量で満足してるはずないでしょう?」

アンジェレネ「で、でも……」

アニェーゼ「エサの当番は交代にしましょうか」

アニェーゼ「空腹で仕事に支障が出ちまっても面倒ですからね」

アンジェレネ「シスター・アニェーゼまで……」


144: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/25(金) 02:10:28.43 ID:wQZmMGwVo


 * * *

アンジェレネ「任務ですか?」

ルチア「ええ。私とあなたに」

アンジェレネ「そうですか……」

ルチア「……トーマが心配ですか?」

アンジェレネ「……はい」

ルチア「大丈夫ですよ。シスター・アニェーゼが見てくれてますから……」

アンジェレネ「そう……ですよね……」

ルチア「さぁ。さっさと仕事を片付けて帰ってきましょう」

アンジェレネ「はいっ!」


145: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/25(金) 02:11:49.41 ID:wQZmMGwVo


 一週間後……


ルチア「ふぅ……やっと終わりましたね」

アンジェレネ「思ったより時間が掛かっちゃいましたね」

ルチア「ええ。ですが、まぁ大した任務では…………」

ルチア「……? シスター・アニェーゼ?」


アニェーゼ「え? ああ。あなた達ですか……ってぇ! 何でここに!?」

アンジェレネ「何でって……任務で……」

ルチア「まさか、シスター・アニェーゼも……?」

アニェーゼ「えぇ……一週間前から……」

ルチア「一週間前!?」

アンジェレネ「あ、あの! じゃあ――――」


アンジェレネ「トーマの面倒は誰が!?」


アニェーゼ「っ!?」

ルチア「急いで戻りましょう!!」


146: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/25(金) 02:12:18.44 ID:wQZmMGwVo


アンジェレネ「はぁ……はぁ……!」 タッタッタッタ……

ルチア「す、すみません! 私、てっきりシスター・アニェーゼは寮にいるものと……!」

アニェーゼ「私だって、単独任務だと思い込んじまってました……!」


アンジェレネ「トーマ……」 タッタッタ……


トーマ『にゃ~~』


アンジェレネ「トーマ……っ!!」 タッタッタッタ……


 バッ!


アンジェレネ「トーマ!? どこ!? トーマ返事してぇ!!!」


147: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/25(金) 02:13:18.70 ID:wQZmMGwVo


上条「え? 上条さんを呼びました?」







アンジェレネ「……呼んでません」


148: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/25(金) 02:13:56.76 ID:wQZmMGwVo


アニェーゼ「か、上条当麻!? ここで何をやってやがるんですか!?」

上条「何って……オルソラに呼ばれて……」

アンジェレネ「トーマ! トーマ!?」

上条「はいはい?」

ルチア「あなたじゃありませんっ!!」


 「にゃ~~……」


アンジェレネ「トーマ!!」 ダッ


一方通行「おう。呼ばれてンぞヒーロー」

上条「え? 何?」

トーマ「にゃ~~」


ルチア「だからあなたのことじゃありません!」

アニェーゼ「ていうか! そっちの白髪はどこのどいつですか!?」

アンジェレネ「トーマ!」 タッ


トーマ「にゃ~~!」 タタタッ


149: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/25(金) 02:14:27.36 ID:wQZmMGwVo


アンジェレネ「良かった……元気そうで……!」

トーマ「にゃ~~にゃ~~」 スリスリ


上条「お前ら猫なんか飼ってたんだな。うちにも一匹いるんだぜ?」

アニェーゼ「上条……まさかあなた達があの子の世話を……?」

上条「ああ。暇だったからな」

ルチア「そう……だったんですか」



一方通行「おいお前ら」


アンジェレネ「はい?」

アニェーゼ「ていうか! だからテメェはどこのどいつなんですかぁ!!?」

一方通行「俺が誰かなンてどうでもいいンだよォォォ!」


150: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/25(金) 02:15:08.67 ID:wQZmMGwVo


一方通行「そンなことよりもだァ! 何を猫に菓子なンか食わせてンですかァァァ!?」

アンジェレネ「ひぃっ!?」 ビクッ

ルチア「な、なんですか!?」

一方通行「良いかァ!? いくら猫が雑食ったって人間とは体の大きさも造りも違うンだよォ!!」

一方通行「カロリーの多いもンや糖分の多いもンは人間以上に肥満の原因になるんだよォ!!」

一方通行「特にチョコレートだけは絶対駄目だ! カカオに含まれるテオブロミンで最悪死ぬぞォ!!」

一方通行「あと牛乳! 日本の猫と違ってラクターゼが少なすぎて腹壊すことはねェかもしれねェが」

一方通行「子猫の間は一応水で薄めるなりして量も少なめにしとけ! いいな!?」


一方通行「ていうかちゃンと猫用のペットフード買いやがれェsdrfgt!!!」 バサァァァ!!


 キャーーナンカデターー!?

 ワーー!! ギャーー!!


上条「すまん……あいつ猫派なんだ……」

アニェーゼ「あぁ、えぇ……今ので分かりました」


151: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/25(金) 02:16:08.93 ID:wQZmMGwVo


 その後、白髪の人が大量のキャットフードと子猫用ミルクを送りつけてきました。

 その所為で私達が猫を隠して飼っていたことがバレ、寮長さんにこってり怒られてしまいました。

 でも、他のシスターたちの懇願もあって、トーマを寮で飼う事を特別に許可してもらえました。

 私達が仕事で外出している間も、寮長さんが面倒を見てくれるそうです。

 トーマですか?

 ええ、元気です。

 今も私のヒザの上で、のん気にうたた寝しています。

 ふわぁ~……私まで、何だか眠くなってきました。

 それじゃあ皆さん、おやすみなさい。

                            シスター・アンジェレネ



 つづく


154:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/03/25(金) 13:17:49.25 ID:6uGyBMxZo


オルソラにはもうバレてたんだなww


171: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/03(日) 20:43:52.84 ID:jjPRmS+ao


14510号「はい? ミサカだけ別の研究所に移動ですか? とミサカは小首を傾げます」

冥土帰し「うん。協力を申し出てくれた所があってね?」

冥土帰し「ちゃんと身元のハッキリしている所だから、心配はいらないよ?」

14510号「はぁ……別にミサカは構いませんが、とミサカは渋々承諾します」

冥土帰し「じゃあ、そういうことで」

14510号「ところで、そこはどこなのですか?」

冥土帰し「ん?」


冥土帰し「安心したまえ、学園都市内の施設だよ?」

14510号「そうですか、とミサカは胸を撫で下ろします」



14510号(一方通行に会えなくなるかと思いました……)


172: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/03(日) 20:44:37.35 ID:jjPRmS+ao


 【さよなら】研究所移動することになった【14510号】


1 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka14510

 ていうことなんだけど


2 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka10032

 2get


3 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka13577

 3


4 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka13072

 4げと


5 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka14510

 いやお前らゲッターしてないで話聞けよ


173: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/03(日) 20:45:33.59 ID:jjPRmS+ao


6 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka14889

 んでどこいくのよ?


7 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka14510

 流石姉御
 何か学園都市内のどっからしい


8 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka15110

 何だ学園都市から出ないんじゃん


9 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka17403

 こちとらブラジルだぞ地球の裏側来てみろや


10 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka11329

 何だ春厨か
 解散


11 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka14510

 いやいやいや
 ちょっと話聞こうよ!
 めっちゃサビしいんだけど!


12 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka10032

 別にいつでも会えるじゃん


13 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka20000

 そうだ!漏れなんか毎日極寒のシベリアでセロリたんに思いを馳せてるんだぞ!
 セロリたんハァハァ


14 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka14510

 そうだけどさ!でもちょっと位かまってくれてもいいじゃん!!

 >>13
お前は帰っていいよ


174: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/03(日) 20:46:19.62 ID:jjPRmS+ao


15 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka10033

 寂しいって何が?
 近所なんだからすぐ来れるじゃん


16 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka17600

 俺はいつでもどこかで見守ってるよ?


17 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka14510

 いやそうだけどさ……
 でも不安と同時にwktkしてる気持ちもあったり……

 >>16
 怖えーよwww


18 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka14889

 まぁ気持ちは分からんでもない
 一人暮らし始める大学生とか上京する若者みたいな感じか?

 いや一人暮らししたことないから知らんけど


19 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka14510

 そう!そんな感じ!
 たぶん


20 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka13577

 あー……成る程なー……知らんけど


21 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka10033

 俺も知らんけど何となく伝わった
 知らんけど


22 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka18820

 海外組からしたらそれでもぬるいとしか言えんわ


175: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/03(日) 20:47:19.13 ID:jjPRmS+ao


23 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka14510

 うう……なんだよお前ら……
 もうちょっと優しくしてくれてもいいじゃんか……

 毎日会えないんだぞ?
 これまでずっといっしょだったのにさ……


24 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka10032

 別に


25 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka19090

 別に


26 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka13577

 別に


27 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka13576

 殺伐としたMNWにエリカ様が三人も光臨


28 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka14510

 もういいよ馬鹿!


176: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/03(日) 20:47:52.59 ID:jjPRmS+ao


14510号「……ミサカのことなんか誰も心配していないのですね」

14510号「少数派ではありましたが、まさか嫌われているとは思いませんでした」

14510号「もはや、ミサカの友達はこの『セロリたん人形』だけなのです」 スッ


セロリ人形「」


14510号「……」

セロリ人形『元気出せよ14510号』

14510号「はい。そうですね」


 ・

 ・

 ・

 翌日

10032号「冥土帰し」

冥土帰し「ん? どうしたんだね皆そろって」

10032号「14510号はどこでしょう?」

冥土帰し「あれ? 聞いてないのかい?」

冥土帰し「彼女は今朝出発したよ?」

10032号「……!」


177: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/03(日) 20:48:32.89 ID:jjPRmS+ao


 * * *

研究者「……来たか」

14510号「始めまして。ミサカはミサカ14510号です、とミサカは自己紹介します」

研究者「ああ。そうか」

14510号「はい……」

研究者「……」

14510号「……あの」

研究者「……何だ?」

14510号「あなたの名前は……」

研究者「知らなくていい」

14510号「はぁ……」


14510号「何だか怖そうな人ですね、とミサカはセロリたん人形に同意を求めます」 ヒソヒソ

セロリ人形『ねェーー』


178: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/03(日) 20:49:19.09 ID:jjPRmS+ao


研究者「そっちの奥に部屋がある」

14510号「……それはミサカの部屋でしょうか?」

研究者「他の実験体と同室だ……適当に仲良くしろ」

14510号「実験体……」

研究者「他の研究所から流れてきた……お前と同じ、計画が中止になった奴だ」

14510号「そうですか」


14510号「他にもミサカと似た境遇の方がいるそうです」

14510号「友達が出来るかもしれません」

セロリ人形『やったな14510号』


研究者「……何を一人で喋ってる?」

14510号「い、いえ……何でも……」


179: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/03(日) 20:50:00.55 ID:jjPRmS+ao


 ウィーーン

14510号「こんにちは。始めまして、ミサカは――――」



怪物「グルルルルルルル……」

14510号「」

怪物「ギャウガガァァアァアアア!!!」

14510号「ヒッ! こ、これは!?」


研究者「能力獣だ」

14510号「あなたは……能力獣とは何ですか、とミサカは速やかな情報の開示を要求します!」

研究者「無理やり改造した動物を能力開発するとどうなるのか……試したらしい」

研究者「その結果があの禍々しい姿だ」

14510号「で、では、実験体というのは……!」

研究者「アイツだ……まぁ、仲良くしろ」

研究者「ああ……それと、ソイツは今『発情期』だそうだ」

研究者「ここの禁欲生活で気が立っているから、注意しろ……」


 ウィーーーン……


14510号「ま、待ってください! ミサカは――――」



 ガシャンッ……!!



怪物「グルルルルルル……ガウッ!!」

14510号「っ!?」


180: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/03(日) 20:50:35.06 ID:jjPRmS+ao


 * * *

男「すみませーん! お迎えにあがりましたー!」

冥土帰し「? 何かな?」

男「は? いえ……今日妹達の一人を迎えに上がると……」

冥土帰し「それなら、今朝時刻どおりに来たけどね?」

男「えぇ!? そんなはずないですよ! だって迎えは僕一人のはずです!」

男「それに予定の時間は昼過ぎのはずですよ?」

男「時刻の変更があったって、改めて連絡したじゃないですか」

冥土帰し「何だって!? それは本当なんだね!?」

冥土帰し(そんなメールは届いていない! 妹達に関する情報は徹底して管理していたはずだ!)

10032号「冥土帰し! 14510号の状況がMNWで確認できません!」

19090号「意図的に遮断されている恐れがあります、とミサカは緊急事態を知らせます!」

冥土帰し「……! しまった!!」


181: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/03(日) 20:51:54.83 ID:jjPRmS+ao


14510号「MNWにも接続出来ない……!?」

怪物「ギャウゥガァアアアアアア!!!」

14510号「く……!」 バッ バリバリィッ!!

怪物「グルルルルゥゥ……!!」

14510号「効かない……!?」

怪物「ガウッ!!!」 ズガァッ!!

14510号「づっ!?」


 ポト……


セロリ人形「」

14510号「あ……アクセラ……」

怪物「グゥゥゥ……」 のそ… のそ…

14510号「止め……その、人形は……!」



 ビリッ



14510号「――――」



14510号『出来ました。セロリたん人形です』

10032号『おぉ……本当に作ったのですか』

14510号『愛の結晶です』

13577号『ここまでやるとは……ミサカは14510号に敬意を表します』

17600号『おめでとう。製作過程は録画してありますよ』

19090号『流石は14510号。本物ですね、とミサカは賛辞に含みを持たせます』

14510号『素直に褒めてください。でも、ありがとうございます、とミサカは皆に返礼します』



14510号「……あ、ぅぁ……」

セロリ人形「」

14510号「……返事、して……」

セロリ人形「」

14510号「……ぁ」

怪物「ギャォォオオオオオオオオオオオオオオ!!!」 グワッ

14510号「あく――――」


182: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/03(日) 20:52:43.47 ID:jjPRmS+ao


   アクセラレータ




































一方通行「あいよ……!」


183: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/03(日) 20:53:29.63 ID:jjPRmS+ao


 * * *

冥土帰し「欠陥電気を使った実験生物兵器の仮想超能力者戦……悪趣味な実験だね」

冥土帰し「それも暗部絡みでもないただの狂気的な科学者の独走……」

冥土帰し「すまなかった……今回の件は、完全に僕のミスだった」

14510号「いえ、結果的に助かったのですから構いません、とミサカは広い心で許します」

14510号「それに……」


一方通行「あン? 何じろじろ見てンだオマエは」

14510号「いえ。別に」

19090号「四人目のエリカ様ですね、とミサカはあえて空気を読みません」

14510号「……19090号」

10032号「14510号……すみませんでした」

14510号「……」

19090号「14510号、これを」 スッ

14510号「……? これは……人形、ですか?」

13577号「14510号が別の研究所に行くと聞いて、皆で『ミサカ人形』を作っていたんです」

10032号「ドッキリ……を、仕掛けようと思って、わざと冷たくしていたのですが……」

10033号「14510号の出発が思ったよりも早くて間に合わなかったのです、とミサカは種明かしします」

17600号「ちなみに、製作過程は録画してあります」

14510号「……みんな、ミサカの事を嫌っていたわけではなかったのですね?」


10032号「……当たり前です。ミサカたちは、家族です」


184: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/03(日) 20:55:01.69 ID:jjPRmS+ao


 * * *

上条「上手くいったみたいだな。お前ももう一人前のヒーローだぜ!」

一方通行「……」

上条「どうした?」

一方通行「いや、あいつらを狙ってる奴らは、まだまだいるみてェだな……」

上条「……守るって決めたんだろ?」

一方通行「当然だ……あいつらが不幸になることなンざ、ぜってェに認めねェ」

一方通行「そンなフラグは、『根元』からポッキリとへし折ってやるよ……!!」






 ドガァァァァンッ!!!!


一方通行「!?」

上条「な、何だ!?」


浜面「っく……!」 スザザァァ!

上条「浜面か!? 駆動鎧まで着て何を……!?」

浜面「上条に一方通行か! スマン! 恩返しのつもりだったが、俺じゃあアレを止められなかった!!」

一方通行「アレだと? 一体何が……!?」


 ズシン… ズシン…


上条「――――な」

浜面「もう追いついてきたのか!?」

一方通行「……おいおい」


???「……よう? 久しぶりじゃねぇか、一方通行」

一方通行「その恰好は何の冗談ですかァ? えェ?」


一方通行「木ィィィ原くゥゥゥゥゥゥン!!?」

木原「地獄から帰ってきてやったんだよ……今度こそ始末してやるぜ」


              ボーイ
木原「この『クリスタル木原』がなぁぁぁ!!!」


 つづく


196: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/08(金) 20:31:19.41 ID:4SYV9upbo


浜面「うおぉおおおっ!?」 ズザザァァ

上条「浜面! 大丈夫か!?」

浜面「あ、あぁ! このぐらい何ともねぇ!!」

C木原「ほぉ~~……言ってくれくれるじゃねぇの……!」

一方通行「調子に乗りやがって……!」

上条「クソッ! なんて強さだよ!?」

C木原「当然だろぉ! この俺はテメェらみてぇなガキを始末するために生まれ変わったんだからよ!!」

C木原「打ち止めも滝壺理后も禁書目録も……俺が思う存分に弄繰り回してやるよ」

C木原「ブチ壊れるまでなぁぁぁぁぁ!!!!!」


浜面「っ! アイツらの所には行かせねぇぞ!!」

上条「ああ……誰が相手だろうと引くわけにはいかねぇ!!」

一方通行「鬱フラグブレイカーを舐めるなよ!!!」


197: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/08(金) 20:32:03.58 ID:4SYV9upbo


C木原「くっ……クハハハハハハハ!!!? 鬱・フ・ラ・グ……ブレイカーだとぉ!?」

C木原「笑えるぜ! テメェみてぇな化物が、いっちょ前にヒーロー面してやがる!!」

C木原「てめぇに出来んのはな、人に不幸ばら撒くことだけなんだよ!」

C木原「そういう化物なのさ! お前って存在はよぉ!!」

C木原「そんなんじゃあ生きてても辛いだけだろう? だからぁ……」

C木原「この十倍パワーアップしたクリスタル木原神拳で、引導を渡してやらぁぁぁ!!!」


一方通行「…………いい事教えてやるよ」

C木原「あぁ!?」


一方通行「その1、復活した敵キャラ……」

一方通行「その2、にも関らず改心した様子なし……」

一方通行「その3、ダラダラと調子こいたセリフ……」


一方通行「てめェ。『負けフラグ』がビンビンだぜェ?」


C木原「……ガキが。恰好つけてんじゃねぇぇぇぇぇぇ!!!!!」


一方通行「……ああ。もう一つフラグがあったな――――」


198: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/08(金) 20:32:50.95 ID:4SYV9upbo


一方通行「オマエの相手をしてるのは――俺たちなんだぜ?」


C木原「!!?」


浜面「そういうことだ」

上条「行くぜ! 一方通行!! 浜面!!」


一方通行「いいぜェ! 木原数多!!」

浜面「てめぇがか弱い女の子を毒牙にかけようってんなら!!」

上条「まずは――――!!」



 その鬱フラグを、ぶち折る!!!


199: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/08(金) 20:33:25.58 ID:4SYV9upbo


 ・

 ・

 ・

上条「これで仕舞いだぁ! ソゲソゲソゲソゲソゲソゲソゲ……ソゲブゥゥゥ!!」

C木原「ヤッダバァァァァァッ!!?」


 ドガァァァァン!!!


一方通行「けっ! 梃子摺らせやがる……」

浜面「いや、しっかしビビった……」

上条「あぁ……顔が金ピカで体が半透明だったからな……」

浜面「しかも右手がハサミになってたな……」

一方通行「クリスタル木原くンっつったか? なりふり構わなさ過ぎンだろ流石によォ……」



 「くっくっく……何安心してんだぁ? ガキども……!」



浜面「ま、マジかよ!?」

上条「あれだけの攻撃を喰らって平気なのか!?」

一方通行「ちっ! 無駄に頑丈な体造りやがって!!」


C木原「ハハハハハ! 絶望を俺に向けながら死んでいけぇぇぇぇ!!!」


200: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/08(金) 20:35:33.49 ID:4SYV9upbo


上条「何て意地だ……!」

一方通行「木原一族はこれだから始末に負えねェ!!」


              セイバー アックス                  
浜面ンス「何をしている上条、一方通行! ボルテッカだ!!」

一方通行「ボルテッカだと!?」

上条「気は確かか浜面ンス! あれは正直ほとんど一発ネタだったんだぞ!!」

一方通行「だいいちこのSS読んでる人間のどれだけがテッカマンコラを知ってンだ!?」

浜面ンス「バカ! わからんのか!?」





浜面ンス「この話でこのSSは最終回だからせめて一回はこのネタやっとかないといけないんだよ!!!」





上条「浜面……」

一方通行「流石にそれはメタ過ぎンだろ……」

浜面ンス「うるさい黙れ。ピッピカチュゥゥゥーーー!!!」

C木原「そりゃあボルテッカ『ー』の方だろうがぁ!!」

                           サイコガン
C木原「喰らえやガキ共!! とある木原の超精神砲ーーーーー!!!!!」

一方通行「テメェもそれライバルの方の武器じゃねェかァァァ!!!」


 ちゅどーーーーん!!!


201: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/08(金) 20:36:09.30 ID:4SYV9upbo


上条「……勝った!!」

一方通行「ああ……やったぜ!!!」

浜面「そこは『やったか!?』じゃないの?」

一方通行「それだとまたあの野郎復活すンだろうが」

上条「ああ。ここは心から勝利を喜ばないと駄目だ。変なフラグ立つから」

浜面「そ、そうなのか……」


 もくもくもく……ブワッ


浜面「!? 何だありゃぁ!?」




 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……




上条「な、何だ……? 空中に、穴が……!?」

一方通行「……」

浜面「お、俺、変なフラグ立てちゃった!?」

一方通行「いや……コイツは……」

上条「どうなってんだ? 分かるのか一方通行?」

一方通行「たぶンなァ。ソイツのボルテッカとアイツのサイコガンがぶつかって空間が壊れやがったンだ」


202: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/08(金) 20:36:39.34 ID:4SYV9upbo


上条「……おい。この穴の中見てみろ」

浜面「ああ……あ? 何だこりゃ気持ち悪い!?」

上条「時計がグニャグニャと……浮かんでる?」

一方通行「ダリの絵みてェだな」

浜面「……何かこれ見たことあるぞ俺」

上条「俺も……確か机の引き出しの中で……」

一方通行「ああ。タイムマ○ンだな」

浜面「……なんでここまで散々パロネタやって来てそれは伏字なんだ……小学館だからか?」

一方通行「分かりやすく説明してやってンだよ。これから起こる展開をよォ」

上条「………………一方通行?」

一方通行「悪いな、ヒーロー共。こいつはどうやら――――」



一方通行『そンなフラグは、『根元』からポッキリとへし折ってやるよ……!!』



一方通行「俺が立てたフラグらしい」

上条「時間を……『根元から』……? まさかお前!?」

一方通行「ちょっと行ってくるわ」


 ザッ……


上条「……行かせねぇぞ」

一方通行「何のつもりだ?」

浜面「お、おいお前ら!? 何やってんだよ!?」


203: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/08(金) 20:42:29.68 ID:4SYV9upbo


上条「お前がやろうとしてるのは、これまでやってきたことを否定するってことなんだぞ!!」

一方通行「……どけよ」

上条「……やらせねぇ。その前にこの穴を右手で――――っ!?」 ズンッ!

上条「ぐ、が……一方通行、重力のベクトルを……!!」

上条(駄目だ……体の下敷きになって、背中に右手を伸ばせねえ!?)

浜面「お、おい!? お前どうするつもりだよ!?」

一方通行「……ああ、そうだ、言い忘れてたぜ」



       ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・  ・ ・ ・  ・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
一方通行「もし帰ってきたら、また一緒に鬱フラグブレイカーしてくれ」




上条「――――!!?」

浜面「あ、一方――――」



 ・

 ・

 ・


204: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/08(金) 20:43:01.45 ID:4SYV9upbo


 ウィーーン

一方通行「おい。天井」

天井「ん……一方通行か? どうした?」

一方通行「実験のことで確認したい事がある。妹達の生産は済んでるんだな?」

天井「ああ。ぬかりはない。お前は明日の実験本番に向けて体を休めておけ」

一方通行「……それは、あいつらの上位固体も含めてだろうな?」

天井「何!? ど、どこでそれを知った!?」

一方通行「ああ? あンだけのクローンが脳波で繋がってンなら、管理する固体も作るンじゃねェのか?」

天井「む……そ、そうか。流石は第一位……良く分かったな」

一方通行「けっ……暴れられたりしたら面倒だからよォ。ちゃンと管理しとけよ……『健康体』でな?」

天井「ああ……」


 ウィーーン……ガシャン


天井「……不気味なガキめ」


 ウィーーン


一方通行「おい。天井」

天井「ひっ!? き、聞こえたか!?」

一方通行「ああ? 何言ってンだァ? 実験のことで確認したいことが……」

天井「ん? ま、まだあったのか……?」

一方通行「……ああ?」


205: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/08(金) 20:43:32.24 ID:4SYV9upbo


一方通行「……」


 ・

 ・

 ・


一方通行「……」


 ・

 ・

 ・


一方通行「…………おい?」

???「よォ……第一位」

一方通行「ちっ……どこのどいつですかァ? そンな舐めた面ァ晒しやがるのは……」

???「見覚えあンだろォ?」



一方通行(現在)「学園都市の第一位様の面だ。今朝は鏡見てねェのかァ?」

一方通行(過去)「ふざけてンじゃねェぞォ!!! 三下がァァ!!!!!」



 轟ッッ!!!


206: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/08(金) 20:44:13.76 ID:4SYV9upbo


一方(現)「オマエに実験はやらせねェ!! あいつらは一人も殺させねェ!!!」

一方(過)「一体誰の差し金だァ!? 何で実験の事を知ってやがる!!?」

一方(現)「てめェのくだらねェ妄想に、一体どンだけの人間巻き込むつもりだァ!?」

一方(過)「うるせェ! チョコマカとうぜェ!!」

一方(現)「覚悟決めろや悪党がァ!!!」

一方(過)「この一方通行様を舐めンなよ!」 ズアァッ!

一方(現)「効かねェんだよォ!!!」 ギィン!

一方(過)「な……!?? こいつは……反射!?」

一方(現)「おおらァ!!!」 ブンッ

一方(過)(パンチだァ!? そンなもン……跳ね返して――――)


 バキッ!!


一方(過)「……………………ッガハ!???」

一方(現)「逆向きにベクトルをかけたパンチは効くだろォ? 一通神拳ってかァ!!」

一方(過)「ベクトル……だと!?」


一方(過)「オマエ……オマエは何者なンだァァァァァァ!!!???」


      ピーターパン
一方(現)「駄々っ子だよォ!!!!!」


207: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/08(金) 20:44:40.33 ID:4SYV9upbo


 ・

 ・

 ・

一方通行「……」

一方通行(正体不明の乱入者にボコボコにされて、一方通行は最強じゃなくなった……)

一方通行(それ以前に、しばらくは再起不能な怪我を負わせたが……)

一方通行(これで、実験は止まるはずだ)

一方通行(あいつらはもう生まれてる。あとはあの医者が動いてくれンだろ)

一方通行(……案外あっさり終わっちまったな)

一方通行「あン?」


 スゥゥゥ……


一方通行「……元の時間に戻るのか」

一方通行「……」

一方通行(そういやァ……昔見たバタフライなンとかって映画で……)

一方通行(過去のヒロインを救った所為で周囲の運命が変わって……)



一方通行『……それは、あいつらの上位固体も含めてだろうな?』



一方通行「――――っ!? しま――――」


 ・

 ・

 ・


208: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/08(金) 20:45:23.50 ID:4SYV9upbo


一方通行「ハァ……ハァ……!」

一方通行(チョーカーに杖……天井の奴との因縁は変わってないのか……?)


 ドンドンドン!

 ……ガチャ


黄泉川「一方通行……一体何事じゃん?」

一方通行(俺を知ってる! なら――)

一方通行「おい黄泉川ァ! 打ち止めはどうした!?」

黄泉川「はぁ? 打ち止めならさっき散歩だって出かけたじゃんよ……何かあったじゃん?」

一方通行「……いや。問題ねェ……」

一方通行(ここまではな……)

一方通行「で、だ。黄泉川――――」



一方通行「番外固体はどうしてる?」



黄泉川「……? それ、何?」



一方通行「……居ないンだな?」

黄泉川「誰か探してるの?」

一方通行「………………いや」


209: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/08(金) 20:46:02.92 ID:4SYV9upbo


一方通行「……」

一方通行「……」

一方通行「……」


 ………………………………


一方通行「どこにも穴は無い……か」

一方通行(当然だな……あの実験自体が無かったことになったのなら、俺はきっとアイツとは――)


 「何やってるんだ?」


一方通行「ッ!?」 バッ



上条「そんな何も無い空間をボーっと見つめて……どうかしたのか?」



一方通行(そうだ……それでもコイツなら……コイツならきっと……!!)

一方通行「…………オマエ、俺を知ってるのか?」



上条「はい? ……いや、残念ながら上条さんの記憶力では……」



一方通行「……そうか。いや、ならいい」

一方通行(……今回ばかりは、もうどうしようもないかもな……)





 「ねー。いつまでミサカを待たせる気なのさ?」


210: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/08(金) 20:46:40.73 ID:4SYV9upbo


一方通行「おま……番外固体…………?」

番外固体「へ? 何? 何であなたミサカのこと知ってるわけ?」

上条「番外固体。お前の知り合いなのか?」

番外固体「……あ! あ~~……最終信号が言ってた『あの人』かぁ!」

上条「え!? ていうと……学園都市の第一位!!?」


一方通行「……」


上条「な、何か用でせうか……?」

番外固体「ちょっとー。ミサカはこれからこの人とデートなんだから邪魔しないでよねー!」

上条「は!? で、デートって、聞いてねぇぞそんな事!?」

番外固体「言ってないもーん! あはは! 困ってる困ってるー!」

上条「……また嫌がらせかよ……はぁ、不幸だ」



一方通行「はっ! ははは! 不幸だァ? 最っ高じゃねェか!!! 流石はヒーローだぜ!!!」



上条「……はい?」


211: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/08(金) 20:47:20.56 ID:4SYV9upbo


 ブロロロロ……!


上条「ドラゴンライダー……浜面か!? どうした!?」

浜面「上条! 麦野が居なくなったんだ! そんで書置きを見たフレンダまで飛び出してっちまって!」

上条「……!」

浜面「だからすまない、俺はこれで! あいつらを探さねえと!!」

上条「よし! 俺も――――」


一方通行「俺も行く」


上条「え……?」

浜面「そいつは……そりゃ人手は欲しいが……お前は?」

一方通行「上条当麻、それと浜面仕上」

上条「!」

浜面「な、何で俺らのこと!?」

一方通行「鬱フラグブレイカーって知ってるか?」

浜面「鬱フラグブレイカー?」

上条「……!」


213: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/08(金) 20:49:37.35 ID:4SYV9upbo


一方通行「誰一人泣かせねェ」

一方通行「ご都合主義だろうが構わねェ」

一方通行「キレイに話が纏める必要はねェ。万人の納得を得られねェ駄作でいい」

一方通行「正義じゃなく、悪でもなく、ただ目の前の誰かを守る……」

一方通行「そういう男に、俺は憧れてたンだ」

上条「……」



上条『俺の目の前で! 誰一人泣かせるものかよぉぉぉ!!!!!!』

一方通行『お前の不幸は鬱フラグじゃねェよ』

浜面『お前を守るためだよ』

上条『口を出さないとは言ってないぜ?』

一方通行『そンなことよりもだァ! 何を猫に菓子なンか食わせてンですかァァァ!?』


上条『なりたいんだろう……?』

一方通行『!?』

上条『誰かのピンチに颯爽と現れ、スマートに事件を解決するような漢に!!』

一方通行『!!』

上条『なら授けてやる! お前に幻想殺しならぬ……『鬱フラグ殺し』を!!』

一方通行『鬱フラグブレイカー?』



上条「……一方通行」

一方通行「……あ?」



    ・ ・    ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
上条「また……一緒にやろうぜ。鬱フラグブレイカー!」




一方通行「――――!!!」

上条「まったく……お前って奴は。あの程度のベタベタなフラグを、俺に折れないと思ってたのか?」

一方通行「……はっ! 本当に……たいした野郎だよオマエは!!」


一方通行「浜面ァ! 第四位が行方不明、そンで後をフレンダが追っていった、つったなァ!?」

浜面「え!? あ、ああ! だから急がないと……!」

一方通行「……どっちかっつゥと後から出てった奴の方がマズインじゃねェか?」

上条「ああ。『身代わり鬱フラグ』だな……しかもフレ/ンダだし」


番外固体「……何だあれ? いきなり意気投合しちゃってるよ」

浜面「……どうなってんだ?」


214: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/08(金) 20:50:08.59 ID:4SYV9upbo


一方通行「いいぜ……誰かの不幸で物語を盛り上げようってンなら」

上条「相手がかまちーだろうが虚淵だろうが鬼頭だろうが……」



 まずは、その旗をへし折る――――!!!


 鬱フラグブレイカーを舐めるなよ!!!!!



 終わり


223:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/04/10(日) 23:26:11.92 ID:DaaebJUDO


乙!
すごく楽しませてもらった
欲を言うとまだ読みたかった


227:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府):2011/04/26(火) 18:27:39.75 ID:7cMIfABA0


乙 最高の鬱フラグブレイカーでした。


元スレ:一方通行「鬱フラグブレイカー?」
    スポンサーサイト一方通行「鬱フラグブレイカー?」のコメント
  1. 名前:名無しの中毒者◆-[saga] 投稿日:2011/04/29(金) 06:12:06.00 ID:SSJUNKIE290
  2. おもしろかった

    誰かの不幸で物語に厚みを持たせようとする作品て厭だね!
  3. 名前:名無しさん@ニュース2ちゃん◆-[saga] 投稿日:2011/04/29(金) 09:22:19.00 ID:SSJUNKIE291
  4. やべぇ…惚れちまったぜ…
    鬱フラグブレイカーかっけぇ…
  5. 名前:名無しの中毒者◆-[saga] 投稿日:2011/04/29(金) 13:47:26.00 ID:SSJUNKIE293
  6. スタイリッシュなSSだった
    俺はメタ系のネタも嫌いじゃないぜ
  7. 名前:名無しさん@ニュース2ちゃん◆-[saga] 投稿日:2011/05/02(月) 22:59:49.00 ID:SSJUNKIE306
  8. ヒュ~流石ブレイカー
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