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火憐「兄ちゃんだめだよっ! あかちゃんできちゃうよぉ!!」

このエントリーをはてなブックマークに追加 コメント (0) | カテゴリ: 化物語SS | 更新日: 2011/05/24 22:30
9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 19:54:32.63 ID:lkgL9wB10


阿良々木月火です。

最近お兄ちゃんと火憐ちゃんが少しおかしいです。

少しと言うかおかしいです。具体的には近すぎます。

今までは私と火憐ちゃんの2人で寝坊しているお兄ちゃんを

文字通り叩き起こしに行くのが習慣であり、務めでしたが

あろう事か、火憐ちゃんがお兄ちゃんのベッドで一緒に寝ているのです。


10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 19:58:25.38 ID:lkgL9wB10


ある日、目を覚ますと2段ベッドの下に寝ているはずの火憐ちゃんがいませんでした。

先に起きているのかなと思って1階に降りてみましたがおらず。

洗面所、トイレを見ても見つからなかったのですが、

お母さんに『そろそろ暦を起こしてきて』と言われてしまい

仕方なく一人でお兄ちゃんの部屋のドアを開けました。

すると、なんという事でしょう。

火憐ちゃんがお兄ちゃんの腕の中で、心地よさそうに眠りこけていたのです。


19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 20:03:43.51 ID:lkgL9wB10


「か、火憐ちゃん・・・?」
「すぅ・・・すぅ・・・」

お兄ちゃんのパジャマによだれの染みを作って寝ている火憐ちゃんは

親鳥の羽の下で守られたヒナの如き絶対の安心感を滲ませていました。

「ちょっと、火憐ちゃん! 火 憐 ちゃ ん!」
「んー・・・月火ちゃん、どうしたんだよ・・・」
「ちょっと、なんでお兄ちゃんが起きるの! 私は火憐ちゃんを起こしてたの!」

ホントに! ホントにホントに!

相変わらずお兄ちゃんは空気が読めない。

「月火ちゃん」
「なに?」
「なんで怒ってんの?」


20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 20:10:10.69 ID:lkgL9wB10


「怒ってなどいない!!」
「あーあー、分かった分かった。月火ちゃんは怒ってません」
「分かればよろしい」
「じゃあ僕はもう一回寝る」
「はーい、おやすみー。ほら火憐ちゃん起きてー・・・って違うわー!」
「ノリツッコミかよ!? しかも微妙に長くてテンポ悪いよ!」

うう、まさかお兄ちゃんにコミュニケーションの事でダメだしされると軽く凹む。

「月火ちゃんにそんな凹み方される事に僕も凹まされるよ」
「・・・いつもなら朝、お兄ちゃんを起こすのなんて、火憐ちゃ・・・あ、そうだった」

お兄ちゃんが、ん?って感じに首を傾げますが、問題は日の目を見るより明らかです。

「火憐ちゃんもいい加減起きろー! こんだけドタバタしてるのに!」
「うー・・・月火ちゃんなんだようっせーよ釘バットをミシンみてーにしてその口縫い付けるぞ・・・」


22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 20:14:17.92 ID:lkgL9wB10


「・・・できないよな?」
「・・・どうだったかな」
「そこはファイヤーシスターズ参謀として即座に否定してほしかったよ・・・」

やれやれと言った感じで観念したのかお兄ちゃんは起き上がり、

「月火ちゃん、おはよう」
「あ、お、おはよ、お兄ちゃん」

なんだか久しぶりな朝の挨拶を交わすと、

「ほら、火憐ちゃん。お前もおはようしろ」
「ん、おはよー、兄ちゃん」

と、あっさり火憐ちゃんを起こしてしまい

その光景を見た私は、なんだか一言ではとても言えない寂寥感を覚えたのでした。


26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 20:19:40.73 ID:lkgL9wB10


あれから数週間。

火憐ちゃんは時々お兄ちゃんの部屋で寝ています。

最初は週に1、2回程度でしたが、最近では毎日のように。

一度お母さんに話してみましたが

「ふーん」

の一言で済まされてしまいました。母は強し。いや違うか。


27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 20:22:15.35 ID:lkgL9wB10


今でこそお兄ちゃんと疎遠になりましたが、お兄ちゃんが中学生だった頃は

もう少し距離が近かったし、小学生の頃は、クラスの友達と遊ぶ時に混じってもらうくらい

仲が良かったお兄ちゃん。

もしかしたら火憐ちゃんは、昔を思い出して、そして少し開いていた距離を

縮めたくて、ああして一緒に寝ているのかな。

うーん。それなら理解できなくもない。

なんて思っていたのです。



今朝までは。


28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 20:27:04.13 ID:lkgL9wB10


もう日課になりつつある、一人での、お兄ちゃんと火憐ちゃんを

叩き起こすミッション。

お兄ちゃんの部屋をノック。返事がないのもいつもの事。

「はいはーい、2人とも。朝ですよー・・・」

そしていつも通り、火憐ちゃんはお兄ちゃんの腕の中。むぅ。

ん? むぅ、ってなんだ、むぅって。

さぁいつも通り、このバールのようなものでお兄ちゃんを――。

そこで、私はいつも通りではないこの部屋の様子に気がつきました。

部屋の様子と言うより、違和感。

いつも整理整頓されているお兄ちゃんの部屋の、異物感。

ベッドの脇に、女性物のショーツが落ちていたのです。


29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 20:33:39.80 ID:lkgL9wB10


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ナンデ オニイチャンノヘヤニ ジョセイヨウシタギガ オチテルノカナ?

私の脳内でけたたましい警報が鳴っていますがなんとか無視。

ひどく緩慢な動きでショーツを拾い上げ、改めて検分すると、うん。

これは間違いない。

火憐ちゃんのだ。

って事は、何かな?

まさかここでアホ面下げて爆睡している姉らしき人は今穿いてないのかな?

いやいやそんな訳ないよね。きっと変態仮面ごっこでもしたんだね。そうだね。

そうに決まってるよね。

「んな訳あるかーーーーー!」


32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 20:38:06.95 ID:lkgL9wB10


勢いよく剥ぎ取った掛け布団の下、果たしてそこには――。

全裸のお兄ちゃんと火憐ちゃんが寄り添って寝ていました。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

「う・・・へぶしっ・・・うー・・・もう朝方は冷え・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

「う、あ・・・月火・・・ちゃん・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

「あ、あのー・・・月火ちゃーん・・・?」
「なんだよ兄ちゃん・・・って、え、月火ちゃん!?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

「・・・返事がない。ただの屍のようだ」


36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 20:47:00.63 ID:lkgL9wB10


「・・・状況を説明してもらえるかな、お兄ちゃん?」

ようやく。ようやく搾り出した声は自分でも驚く冷えた声でした。

「えっ? あー、これは・・・」
「火憐ちゃんは黙ってて」
「ハイ」

あの火憐ちゃんが罰が悪そうにしてる。あの火憐ちゃんが。傍点振りたい。

「月火ちゃん、これはな」
「うん」
「ノーパン健康法だ」
「・・・は?」
「知らないか? 下着を着用しない事で圧倒的な開放感を得る事ができる。
 そして、通気性が良くなって病原菌の繁殖まで予防できるんだ」
「へー・・・なんだかまるでウィキペディアでも見てきたみたいな文だね」
「あっはっは。やだなぁ、月火ちゃん。もし僕の言葉がまるでウィキペディアみたいってんなら
 それはきっと僕の言葉が正しいからに他ならないぜ」
「いやぁ、ぶっちゃけ兄ちゃんとオトナな関係になったんだよ」
「ウィキリークスされた!?」


38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 20:53:19.28 ID:lkgL9wB10


「ウィキリークスってなんだ、兄ちゃん? ハンターハンターの主人公か?」
「それはゴン・フリークスだ。後半しか合ってないじゃないか。
 普通ならそういう時は前半が合ってるもんなのに・・・」
「ふっふっふ。アタシに普通なんて物差しはあてはまらねえー!!」

「2人とも、いい加減にして!」

声は、ひどく熱を伴ったものに変わっていました。

「火憐ちゃん・・・」
「訂正して」
「え?」

足が震える。
手が震える。

「ホントはそんな事してないって、訂正してよ!!」


41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 21:00:25.02 ID:rpSi+nZgO


火憐ちゃん可愛い


48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 21:20:14.95 ID:lkgL9wB10


視界が滲む。滲んで揺れて。

「・・・火憐ちゃん・・・」

そして溢れた。

「うっ・・・ひっく・・・うぅぅ・・・」

いつ以来だろう。

こんなに、涙が止まらない。

居た堪れない様子の2人の態度が、これ以上ないくらい雄弁に真実を述べている。

2人は。2人は。お兄ちゃんと、火憐ちゃんは。

「うぅっ・・・ひぅっ・・・」
「・・・! ・・・!」

あ、れ・・・? あやふやになったお兄ちゃんと火憐ちゃんが・・・上・・・。

「月火ちゃん! 月火ちゃん!」


53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 21:34:41.51 ID:lkgL9wB10


「・・・」
「お、起きたか、月火ちゃん」

目が覚めると、私はベッドに寝かされていました。

2段ベッドの上。おそらく火憐ちゃんが上げてくれたのだろう。

「・・・火憐ちゃん」
「ん」
「のど渇いた」
「ん、ちょっと待ってな」

そう言って火憐ちゃんはひらりと床に着地すると部屋を出て行きました。

「・・・ふぅ・・・」

体が少し重い。それに熱っぽいみたい。

原因は、今朝のアレ・・・だよね。

あーどんな顔してれば良いんだようー。

なんか火憐ちゃん普通っぽいしー!


55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 21:39:09.71 ID:lkgL9wB10


あーもー思い出すだけでなんか顔から火の鳥出そうだし。

ふんとにふんとに。

「火憐の宅急便到着!」
「あ、ありがと・・・」

流石に早いな、火憐ちゃん。いや速いと言うべきかな?

「んっ、んっ」
「おっ、姉ちゃん、良い飲みっぷりだねぇ」
「ぷふぅー」

なんで全然変わらないかなー。

まるで悩んでる私が馬鹿みたい。

それとも私が馬鹿なのかな。

もしくは火憐ちゃんが馬鹿なのかな。

まぁ火憐ちゃんは馬鹿だけど。

良い意味で。


59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 21:46:55.51 ID:lkgL9wB10


それにしても。

それにしてもだ。

火憐ちゃんの裸って割と見慣れていたつもりだったけれど

なんだか今朝見た火憐ちゃんの身体に少し見蕩れてしまった。

元々火憐ちゃんはプロポーションが良い。

背が高い(お兄ちゃんより)し、手足は長いし、筋肉つき過ぎかな

って思うこともあるけれど、でもそれは細身の材料だし

意外と胸とお尻もそれなりにお肉がついてきている事を知っている。

けれど、あくまでそれらは、まだ少女って感じで、お姉ちゃんって感じだった。

なのに、なんだろう。

今朝見た火憐ちゃんは、女って感じで、お姉さんって感じだった。


62:>>58そういうこと:2011/05/20(金) 21:52:08.32 ID:lkgL9wB10


「・・・ねえ、火憐ちゃん」
「んー?」
「お兄ちゃんと・・・その・・・」
「あー」

ちょっと照れたような、はにかんだような顔で、

火憐ちゃんは頬を赤らめて

「うん。一足先に大人の階段昇っちった」
「そっ・・・か・・・」

うー、やっぱショックだぁ。

お兄ちゃんと火憐ちゃんが実は血の繋がってない兄妹なんて話は

寡聞にして知らない。私だけが知らされてないって事はないと思う。

だって、お兄ちゃんと・・・その、そういう関係になった事も

こんなにあっけらかんと話す火憐ちゃんなんだもん。

もしそんな事実があったら、やっぱ打ち明けてくれるに違いない。


64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 22:00:14.71 ID:lkgL9wB10


「ビックリした?」
「え、そりゃまぁ・・・」
「だよなぁ。ま、アタシもビックリしてるくらいだしさ」

それから、火憐ちゃんはちょっと遠くを見るように話し始めた。

「きっかけ・・・は・・・なんだろう。アタシも良くわかんねーや」
「うん」
「やっぱさー、瑞鳥くんとか彼氏作ってみたけどさー、兄ちゃんカッコ良すぎんだよ」
「えー、そんな理由なの?」

いやいや、そこ大事じゃん。目を大きくして火憐ちゃんは続ける。

「兄ちゃんとは険悪になって、アタシらの事とか、お母さんの事とか邪険にしてたじゃん」
「うん」
「でもなんだかんだで助けてくれるんだよな」

あの時も――。

あの時も――――。


65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 22:04:05.42 ID:lkgL9wB10


「いつの間にか、いやとっくにだったんだけど、惚れてた。
 それを思い出しちまった。アタシは兄ちゃんがすげぇ好きって事」

ハッキリと口にする火憐ちゃんが眩しい。

例えその対象が血の繋がったお兄ちゃんだとしても

そうやって堂々と感情を発露できるのは火憐ちゃんの長所だ。

「でもさー、ほら、一応アタシら兄妹じゃん」
「一応じゃなくて、紛れもなく兄妹だけどね」
「だからやっぱ難しいかなーとは思ったんだよ」
「うん」
「でもムリだった」
「早いよ!」


66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 22:12:59.32 ID:lkgL9wB10


「いやーアタシって自分で言うのもなんだけど、一途な女だからさ!」
「それは認めるけど、でも、お兄ちゃんだよ? 血が繋がってるんだよ?」
「そうだな」
「結婚とかできないじゃん!」
「そうなんだけどさー、ホラ、結婚だけが一緒に生きていく手段じゃないじゃん」
「火憐ちゃんが危険な事を口走ってる!」

いかん、火憐ちゃんは本気か? 多分本気だ。

「まぁ子どもは危ないかもしんないんだっけ?」
「確かにそれは危ないけれど!」

あぁぁ、なんだか突っ込みどころが多すぎて私のスキルではおっついてない!

そんな慌てふためいている私を見て、火憐ちゃんはちょっと真面目な顔で言った。

「あぁ、安心してくれ、月火ちゃん」
「・・・何を?」
「ちゃんとゴムは使っている」

・・・そこじゃねえ!


68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 22:19:56.58 ID:lkgL9wB10


なんだか火憐ちゃんに引っ張られて言葉遣いが悪くなっている気がする。

落ち着け落ち着け、私。

「でもさ、やっぱり兄妹同士なんてダメだよ、火憐ちゃん」
「へ、なんで? 兄ちゃんに抱かれるとスゲー安心するぜ?」
「だから問題はそこじゃないんだってば!」

はっ、また私ったら・・・うう、火憐ちゃんがむしろ普段どおりなのが

余計に私の心を千々にかき乱している・・・。

「・・・なんで、瑞鳥くんじゃダメだったの?」
「んー、瑞鳥くんがダメなんじゃなくて、兄ちゃんが良いんだよ」
「うー・・・」

火憐ちゃんの牙城を突き崩せる感じがしない。

ファイヤーシスターズの参謀役が実働部隊を言い負かせない・・・!

これはコンビ存続の危機?

いや、家族崩壊の危機か。ああもう、どうしよう。

「・・・ていうかさ」


71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 22:30:09.31 ID:lkgL9wB10


「アタシが兄ちゃんに抱かれて、月火ちゃんは何が困るんだ?」
「えっ・・・」
「避妊はしてる。結婚はできない。戦場ヶ原さんと別れろなんて思ってない。
 今のところ、誰も困らないと思うんだけど・・・」
「そ、そりゃ・・・」

あれ? なんだか誰も困らないような気がしてきた・・・。

「兄と妹ってのもほら、障害があると愛は燃え上がるって言うじゃん?」
「愛! 火憐ちゃんが愛!!」
「むっ、なんだよう。アタシは兄ちゃんに抱かれて真の愛に目覚めたんだ」

ま、まさかここまでとは・・・!

ていうかお兄ちゃん恐るべし!


73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 22:35:29.84 ID:aaZjJ5Lr0


ガハラさんにバレたときだけが問題


74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 22:35:53.49 ID:lkgL9wB10


参った・・・参った・・・。

ファイヤーシスターズの頭脳派にして参謀役の阿良々木月火が

ファイヤーシスターズの実働部隊、火憐ちゃんに弁舌を奮われる!

結成以来の一大事だよ、これは。

まるで分厚いゴムを菜箸で叩くみたいな手ごたえを感じる・・・。

「うーん、うーん」
「・・・」
「あぁっ、でも・・・やっぱり・・・うう」
「ところでさ、月火ちゃん」
「えっ、なに?」
「いや、蝋燭沢くんとはどこまで進んだの?」
「ぶーーーーーーーー」


76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 22:41:53.38 ID:lkgL9wB10


「なっ、なんでいきなりそうなるのかな!」
「良いじゃん良いじゃん。キスとかした?」
「し、してない・・・」

うう、改めて口にするとなんか気恥ずかしい・・・。

何もしていないのに恥ずかしいとはどういう了見だ。

「ふーん」
「・・・」

なんだろう。なんでいきなり火憐ちゃんはそんな事を聞いてきたのだろう。

私が火憐ちゃんとお兄ちゃんの関係についていろむちゅっ!?

「ぷぁっ!?」
「へっへー」
「ちょちょちょ・・・」
「月火ちゃんとキスしちったー」
「ななな・・・」
「月火ちゃんの口唇、やーらけーなぁ」

「ーーーーーーーーー!!?」


79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 22:45:38.33 ID:lkgL9wB10


「きっ、きっ、ききっ!?」
「月火ちゃん、サルみてーだぞ」
「だっ、だだっ、だって・・・!」

キスされた、キスされた、キスされた!!

火憐ちゃんにキスされた!!

「もしかして初めてだった?」

小さく頷いた。

「もしかして嫌だった?」
「・・・」

私は、小さく首を横に振った。


80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 22:52:07.47 ID:lkgL9wB10


「そっかー。いやーもし愛しの月火ちゃんに嫌がられてたら
 最強の私でもさすがに凹むとこだったぜ」
「で、でも私の初めて奪ったんだよ! 反省してよね!」
「んじゃお詫び」

そう言って火憐ちゃんは軽くほっぺに触れるように。

「・・・なにそれ」
「だからお詫び」
「・・・こんなのお詫びになってない」
「えーもっと?」
「ちが・・・ん・・・」

ベッドの脇から、ベッドに横たわる私を少し抱き寄せるようにして

ほっぺ、顎、鼻、眉、おでこ。

火憐ちゃんはいっぱい私に口付けた。


88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 23:02:57.26 ID:lkgL9wB10


「へへ」
「・・・うぅ・・・」
「大丈夫、跡はつけてないよ」
「ついてたら大問題だよ・・・」

不思議な気分でした。

お兄ちゃんと火憐ちゃんの事で、波立っていた私の心が

火憐ちゃんのキス1つ1つで少しずつ穏やかになっていくような。

代わりに温かい何かで満たされていくような。

「月火ちゃんって良い匂いするなー」
「な、なんで・・・汗臭いだけでしょ」
「いやぁ、そんな事ねーぞ。それにアタシ」

軋んだ音に気がつくと、いつの間にか火憐ちゃんはベッドの上に登っていて。

「他人の汗の匂いと味、割と好きかもしんない」


89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 23:06:38.96 ID:lkgL9wB10


「ふぁっ・・・!」

火憐ちゃんの舌が、首筋をなぞる。

「く、くすぐった・・・」

啄ばむようにまたキスの雨。

でも今度は触れるだけのじゃない。

少しずつ私の何かが食べられちゃう。

「はふ・・・はふ・・・」

ここがお風呂だったらもうそろそろ上がらなきゃ。

「ん・・・あぁ、月火ちゃん、これすげえ好きな匂いかも」
「ひゃん・・・そ、そこ、だめ・・・だよぉ・・・」

あぁ、もう。

これじゃのぼせちゃう。


93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 23:13:23.25 ID:lkgL9wB10


「パジャマ、脱がせるよ?」

あ、あぁ、そうか。

朝、お兄ちゃんたちを起こそうとして、まだ着替えてなかったんだ。

「う、うん・・・」

ボタンが1つずつ外されていく。

まるで心まで脱がされるみたい。

「うー・・・兄ちゃんみたいにできないなぁ・・・」
「そう、なの・・・?」
「う、うん。兄ちゃん、服脱がすの優しくて、しかも早いんだよな・・・」
「そうなんだ・・・えへへ」
「ど、どうした、月火ちゃん」

じゃあ。

「私でいっぱい練習する?」


94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 23:17:37.96 ID:lkgL9wB10


「可愛い妹で練習なんてもったいないだろ」
「え・・・」
「いつだってアタシは本番だ!」
「あはは」

こんな時でも、火憐ちゃんは火憐ちゃんだ。

強いなぁ。

強くて、熱い。

ファイヤーシスターズの片割れ。

「月火ちゃん、万歳」
「ん・・・」

パジャマの下に着ていたキャミも脱がされて上半身が露になる。

火照った身体に触れる空気がちょっと心地良い。

あぁ。ノーパン健康法ってこんな感じなのかなぁ?

なんて、割とどうでも良い事を、私は思っていた。


96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 23:20:37.18 ID:lkgL9wB10


「んじゃアタシも・・・よっと」

そう言って火憐ちゃんは上に着ていたジャージとシャツを勢い良く脱いだ。

「あ・・・」

やっぱり、綺麗だ。

うーん、それに比べると、私って・・・。

おかしいなあ。DNAは一緒で、1年しか差がないのに、こうも違うか。

「ん? どうかした?」
「ううん、火憐ちゃんの身体、綺麗だなーって」
「あぁ、鍛えてるからな」

それはちょっと違うんだけど、まぁ良いかな?

「ほら、おいで、月火ちゃん」
「ん・・・」


97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 23:24:42.00 ID:lkgL9wB10


火憐ちゃんが両手を広げていたので、そこに飛び込んで来いって事だと思ったんだけど

どうやらそれは半分正解、半分間違いだったみたい。

「真正面から抱き合うのも良いんだけど、今日はこっちにしよーぜ」

そう言ってくるりと私の身体を前後入れ替えた。

「これ、結構安心すると思わねー?」
「うん、確かに・・・」

私の後ろから火憐ちゃんが抱きしめる。

背中に柔らかい感触。そんなに大きくはないけれど。

「これ、好きかも・・・」


98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 23:27:07.34 ID:lkgL9wB10


「そりゃ良かった」

目の前に相手はいないけれど、背中に、腕を巻きつけられた部分に

火憐ちゃんの体温を直に感じる。

それがものすごく気持ち良い。

裸でハグするのがこんなに安心するなんて、思いもしなかった。

「火憐ちゃんも・・・」
「ん?」
「火憐ちゃんも、お兄ちゃんにこうされたの・・・?」
「うん」

火憐ちゃんの声はひどく優しかった。


101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 23:30:23.41 ID:lkgL9wB10


「最初はさ、頭で大丈夫って言い聞かせても、どうしても緊張しちゃってさ」
「うん」
「もうなんか緊張と混乱と、恥ずかしさで訳わからなくなったんだけど
 こうやって兄ちゃんが後ろから抱きしめてくれて、いっぱいちゅーしてくれたんだよ」
「うん・・・」
「そしたらすげー落ち着いた。不思議なもんだよな」

そうだね。ホントに不思議だ。

「じゃあ、私にも、同じようにして」
「あぁ、任せとけ」

満面の笑顔で火憐ちゃんは頷いた。

「あ、でも」
「?」
「アタシ、女だから兄ちゃんと同じようにはムリだ」

その意味を瞬時に理解して、頭がフットーしそうだった。


104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 23:37:42.63 ID:lkgL9wB10


背後から差し込まれた手が胸へと伸びる。

少しだけ体が強張ったけれど、それを察した火憐ちゃんが

大丈夫大丈夫と囁いてくれて、いくらか気分が和らいだ。

ゆっくりと優しく胸を撫でる火憐ちゃん。

先っぽには触れないよう、刺激しないように。

火憐ちゃんの口唇はせわしなく首に肩に這っていく。

「はっ・・・はっ・・・」

徐々に、徐々に、手にやんわりと力が込められ、

そして火憐ちゃんの細い指が私の乳首をと触れた。


106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 23:42:48.38 ID:lkgL9wB10


「ッ!」
「大丈夫?」
「だいっ・・・じょうぶ・・・」

すごい。こんなに刺激が強いの?

これがあとどのくらい続いちゃうの?

頭の中でいろんな事がぐるぐるぐるぐる。

その間も火憐ちゃんの手は休むことなく私の胸を触り続ける。

「ふっ・・・くぅん・・・ひゃんっ・・・!」
「お・・・? 月火ちゃん、アタシの手で感じてきたか?」
「・・・! や、や・・・わた・・・し・・・そんな・・・こんな、の・・・」

呼吸が辛い。言葉も絶え絶えに、生まれて初めての経験に翻弄される。

「もしかすると・・・これは・・・」
「な・・・に・・・?」

言うが早いか火憐ちゃんの右手がするりと下へと伸びてパンツの中へ――。


108:>>105あーごめん。ちょっと日本語が不自由だったから脳内補完で:2011/05/20(金) 23:49:39.76 ID:lkgL9wB10


「だ、だめ・・・そこ・・・」
「・・・へっへー・・・月火ちゃん・・・」

あぁ、本当にだめなんだよ、火憐ちゃん。

でも、抵抗できない。

身体が動かない。

火憐ちゃんの手が私のお股に触れるのを私は止められない。

「・・・濡れてるなぁ」
「い、言うなぁ・・・火憐ちゃん・・・の・・・ばかぁ・・・っ!」
「うーん、アタシってこっち方面の才能あるのかな・・・」
「し、しらない・・・!」

まだ満足に毛が生え揃っていないそこを、丹念に、

マッサージするように上下に指を這わせる。

「あ・・・や・・・そこだめ・・・なんか、へんになる・・・!」
「なっちゃえなっちゃえ」
「だめ・・・だめってば・・・!」


110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 23:54:26.89 ID:lkgL9wB10


とっくに頭は酸欠で、口をぱくぱくして魚みたい。

「大丈夫だって」
「えっ、あぁっ、ちょっと・・・!」

火憐ちゃんの口唇も、吐息も、左手も右手も。

何もかもが圧倒的で、情報処理が追いついてない。


洪水みたいに何かが押し寄せてくる。

「ふあっ、やっ、だめっ、なん、わた、しっ、あっ、あぁぁっ!」

その瞬間、世界が真っ白に――。


111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 23:59:32.63 ID:lkgL9wB10


首を絞められてた人間が解放された時の気持ちが分かるくらい

呼吸するのがこんなに大変で、でも必死に酸素を取り込んだ。

「へへ・・・月火ちゃん・・・」

さすがの火憐ちゃんも肩で息をしていた。

「ちょっと大人の階段登ったな」
「~~~!」

あわわわ、私ってば勢いに任せてなんだかものすごい事をしてしまったのでは・・・。

これが噂に聞くれ、れれ、レズプレイとか言うやつか?

うう、なんか違うベクトルに階段登ったような・・・。

でもなんだか凄かった・・・。

「まぁ、そっから先の階段は男とじゃないと登れないけどさ」
「う、うん」



「話は聞かせてもらった」


114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/21(土) 00:05:17.90 ID:BcFmoPLT0


「兄ちゃん!!」
「お、お兄ちゃん!?」

勢い良く開かれたドアの前には声の主、お兄ちゃんが立っていました。

「ま、まさか見てたの!?」
「兄ちゃん学校は?」
「あ、そ、そうだよ学校は!?」
「言ってなかったか? 今日は定期テストが2科目だけだから早く帰ってくるぞって」

寝てた私はそんなこと知らない・・・が、今ここに至ってようやく部屋の時計を見た。

11時37分。

「で、どんな顔合わせようかと思ったら、姉妹で仲睦まじくしているんだもんなぁ」
「こ、これはその・・・」
「いやー。月火ちゃんが仲間外れにされて寂しがってたんだよ」
「えっ・・・」


117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/21(土) 00:09:27.19 ID:BcFmoPLT0


私は、そうか。寂しかったのだ。

いつも一緒だった火憐ちゃん。

遊ぶ時も、ファイヤーシスターズの活動でも、

お兄ちゃんを起こす時も、お兄ちゃんを責める時も。

いつもいつも一緒だった火憐ちゃんが

お兄ちゃんと2人だけで、私の知らないところへ行ってしまったような気がして

この上ないほど不安だったのだ。

大好きな火憐ちゃんと、

そして大好きなお兄ちゃんが、遠くへ行ってしまったような。

そんな子どもじみた失望感。

「・・・そっか」


118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/21(土) 00:13:20.80 ID:BcFmoPLT0


「ごめんな、月火ちゃん」
「な、なんでお兄ちゃんが謝るのよ・・・別に私は・・・」
「大丈夫だ、月火ちゃん」
「えっ」

あんまり自信たっぷりに言うから。安心してしまう。

「たった今、僕も腹くくったぜ」
「・・・?」
「月火ちゃんの事も、僕が女にしてやる!」
「えっ?」
「おー、さっすが兄ちゃん、甲斐性たっぷりだな!」
「その日本語には些か疑問を感じるが、まぁ良い」
「よくない!」

思わず声を荒げてしまった。

「だ、だめに決まってるでしょ!」


119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/21(土) 00:16:26.74 ID:BcFmoPLT0


「だって兄妹なんだよ!?」

乗り越えて欲しい。

「血が繋がってるんだよ!?」

だからなんだ。

「結婚できないし・・・」

それがどうした。

「だ、だから・・・」
「月火ちゃん――大丈夫だ」

お兄ちゃんのその目で見つめられたら・・・断れないに決まってる・・・!

もう、お兄ちゃんの顔は見れない。

「・・・やさしく・・・して」

蚊の鳴くような声だったけど、お兄ちゃんにはちゃんと聞こえたみたいだった。

「あぁ、任せろ」


122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/21(土) 00:21:19.72 ID:BcFmoPLT0


「まぁ、そのなんだ」
「ん?」
「準備はほとんど火憐ちゃんがやっといてくれたみたいだし?」
「おう、自分の才能が怖いぜ・・・」
「まぁ、これも寝床の格闘技って言うくらいだしな・・・」

なんとも色気のない会話だったけれど、お兄ちゃんに処女を捧げる。

そう思ったら、さっきよりお股が濡れてきているような気がする。

どういう事なの・・・?

「あ、やっべーな・・・。昨晩火憐ちゃんのおかげで消費しすぎてゴムの持ち合わせがないや」
「じゃあ外に出せば良いじゃん」
「んーそれもそうだな。万が一の時は責任もって育てるから」
「えっ、ちょっ、ちょっと待ってよ」

それはさすがにダメだ。直にお兄ちゃんを感じられるのはちょっと・・・いや、かなり嬉しいけれど。だって。

「お兄ちゃんだめだよっ! あかちゃんできちゃうよぉ!!」





128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/21(土) 00:24:57.96 ID:ZjJrr1M80


なん・・・だと・・・
まあ乙


129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/21(土) 00:28:43.59 ID:6PNuqSAP0


ひねりのある終わりだな
よかった



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