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唯「ムギちゃんきもーい」

このエントリーをはてなブックマークに追加 コメント (0) | カテゴリ: けいおん!SS | 更新日: 2011/06/25 19:30
1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 01:57:15.88 ID:786v4L0B0


カチカチ……カチッ

紬「………」

紬「ふふっ……ついに…ついに完成したわ!」

紬「いざ! このファイルをダブルクリック!」カチカチ


唯『ムギちゃん きもーい』


紬「はあぁぁぁぁぁあん!!」ゾクゾク

紬「ふ…ふふっ、ローテンションな時の唯ちゃんの声と、りっちゃん彼氏疑惑の時の『きもーい』を合成し……今ここに出来上がったのがッ! 私を罵倒してくれる理想の唯ちゃんボイスッ!!」

唯『ムギちゃんきもーい』

紬「はふぅぅぅぅぅぅん!! もっとぉ! もっと罵ってぇぇぇぇ!」ビクビク



斉藤「お、お嬢様……」


2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 02:08:54.53 ID:786v4L0B0


紬「ふっ……一仕事やり終えた後の朝日は目に毒だぜ…」

斉藤(まさかの完徹)

紬「よし、ここまできたらもっと改良を加えるべし」カチカチ

紬「『きもーい』って伸ばすからいけないのよね、ちょっと削って…」


唯『ムギちゃんきもい』


紬「イっちゃうううぅぅぅぅぅ!?」ビクンビクン

斉藤「お、お嬢様ァァァァァ!?」バーン

紬「キャッ!? 斉藤、今絶頂中なのよ!? 後になさい!」

斉藤「ハッ、失礼しました」

斉藤(……旦那様にチクりに行くか…)


紬「――ごめーん、何の話だっけ」

唯『ムギちゃんきもい』リピート

紬「もうダメぇぇぇぇん!!」プシャアアアア


5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 02:20:47.93 ID:786v4L0B0


紬父「――紬、少し話がある」

紬「なんでしょうお父様」テカテカ

紬母「あら、なんか健康そうなお肌。剥いでいい?」

紬「お断りします。それでお話とは?」

紬父「うむ、お前の性癖についてだが――」

斉藤「お食事をお持ちしました」コトッ

紬母「性癖の話をしながら朝食なんて私初めてよ」

紬父「私もだ。だがこれもノブリス・オブリージュの一環だ」

紬母「ハハッ、何をのたまうのかしら。蟻の巣に水を流すことが唯一の趣味のクセして」

斉藤「奥様の朝食は蟻の唐揚げでございます」コトッ

紬母「蟻うめぇ」ポリポリ

紬(……あっ、このスープ唯ちゃんの鼻水の味がする)ズズッ


12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 02:34:00.23 ID:786v4L0B0


紬父「――で、だ。紬、私はお前の性癖については否定はしない」

紬母「でもエロ本は20歳になってからよ?」

紬「百合姫は?」

斉藤「セフセフ」

紬父「――で、だ。しかしそれでも性癖にかまけて学業どころか日々の生活にまで支障をきたすようでは親として心配でな」

紬「チクったわね斉藤」

紬母「チクビったわね斉藤」コリコリ

斉藤「はぅん///」

紬父「こらやめろ、私の男に手を出すな」

紬「えっ」

斉藤「……///」

紬父「……///」

紬「えっ?」


13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 02:37:09.18 ID:MXm2/IKy0


まさに混沌である


16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 02:48:36.22 ID:786v4L0B0


紬父「私は斉藤とデキているし」

紬母「私はメイド長とデキてるわ」

紬父「だから私達は同性愛には寛容だ」

紬「じゃあどうして結婚したんですか」

紬父「そう、そこなのだ紬。私達は同性愛者にも関わらず、異性と結婚した。否、せざるを得なかった。何故だかわかるか?」

紬「……世間の目、ですか?」

紬父「うむ。目立つ立場の、目を惹く位置にいる私達だからこそ、体裁を保つためにしたくもない結婚をした」

紬「そのしたくもない結婚の末に私が生まれた、と」

紬父「そう揚げ足を取るな。同性愛者だが、異性が嫌いというわけではないし、娘を嫌う親など居ようものか」


紬母「シリアスくせぇ」ポリポリ

斉藤「蟻のおかわりは如何ですか?」

紬母「頂戴。鼻の穴から流し込むわ」

斉藤「それイッキ! イッキ!」

紬母「ふんぬぉぉぉぉぉぉぉぉ」


20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 03:04:36.72 ID:786v4L0B0


紬父「だから、お前にその性癖をどうにかしろなどとは言わんし、その道を貫くというのであれば否定しない。私達の成せなかった事を成してくれるというのなら、静かに見届けよう」

紬父「だが、生半可な気持ちでは成せない。それにそもそも紬、お前は今はどの立場なのだ? 心に決めた人が居るのか? それとも未だ傍観者なのか?」

紬「……一応、傍観者です」

紬(……心に決めた人はいるけど…伝えるかどうかは、わからないし…)

紬父「……まぁ、自分の思うようにやりなさい。どの道を選ぼうと否定はしない。傍観者に徹してるうちが一番幸せかもしれんが、な」

紬「……そう、ですね」


紬母「紬が心に抱く想いは、結局のところ『憧れ』なのよね。あくまで夢物語のような、近いようで遠いモノと思い込んでしまうモノ。打ち明ければ何かが変わるかもしれないけど、壊したくない、っていう、ね」

斉藤「そこまでわかってるなら会話に入ってあげればよろしいのでは?」

紬母「蟻喰いながらシリアスに割って入っていいと思う?」ボリボリ

斉藤「尻assは割って入るものですぞ」

紬母「割って挿入る?」

斉藤「失礼、尻は元々割れてましたなHAHAHA」

紬母「……フン。痔でご無沙汰だからって八つ当たり? 恥ずかしい男」

斉藤「旦那様ぁぁぁぁっぁぁ」ビエーン


25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 03:50:57.81 ID:786v4L0B0




紬「――というわけでりっちゃん、私どうすればいいと思う?」

律「え、ごめん聞いてなかった」

紬「私は唯ちゃんに告るべきか否か」

律「なんでそれ私に聞くの」

紬「りっちゃんは知ってるでしょ!? 私の性癖!」

律「いやまぁ、女の子同士が好きなのは知ってるし理解もしてるけど! でも恋愛相談なんかゴメンだ!」

紬「そう言わずに! ほら、コレ一回聞かせてあげるから!」ピッ

唯『ムギちゃんきもい』

紬「いいでしょ!? 感じるでしょ!?」ハァハァ

律「知らん知らん!! っていうかなんだこれ!?」

紬「簡単に言うと合成音声!」

律「なんでそんなもん携帯に入れてるんだ、っていうかもっとマシな言葉は無かったのか!?」

紬「一日を正しく健やかに過ごすための準備に抜かりは無いッ! 一時間に一回の唯ちゃん分補給よッ!」

律「休み時間のたびにどっか行くと思ったらそんなこと……っていうかムギはきもいとか言われて健やかに過ごせるのかよ」


28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 03:57:25.54 ID:786v4L0B0


紬「で、どうするべき? 聞かせてあげたんだから答えてね」ニッコリ

律「笑顔が怖いよ……まぁそうだなぁ、唯が同性愛に理解があるか聞いてみたらどうだ?」

紬「それで?」

律「いや、それでって……理解あれば告白すればいいじゃん」

紬「理解無かったら?」

律「え……その、現状維持で?」

紬「もう一回聞くわ。理解無かったら?」

律「……そ、その時また考えます、ハイ…」

律(なんでこんな強引なの)


29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 04:24:09.05 ID:786v4L0B0




唯「あームギちゃんりっちゃん、やっと来たー

澪「もう昼休み終わるぞー」

唯「そーだよぉ。どこ行ってたの?」

律「……トイレだよ。乙女の悩みってやつですわ」

澪「ムギはともかく律はただの便秘のくせに」

唯「あ、どうりでりっちゃん何か臭いんだ」

律「え、ウソ臭う?」クンクン

唯「どっか付いてるんじゃない? 見せてみー」ピラッ

澪「ちょッ!?///」

律「ってオイコラァ!? 何さらすんじゃボケェ!」

唯「今パンツ晒してるのはりっちゃんだよ?」

律「そういう話じゃない! お嫁に行けなくなったらどうする!?」

澪「そのときは私が貰い受ける!」キリッ


30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 04:28:02.23 ID:786v4L0B0


唯「逆だよー。こうでもしないとりっちゃん貰い手ないじゃん」

律「お前ちょっと体育館裏来いよオイ」

澪「あの、私が……」

律「っていうかマジで臭う?」

唯「うん、ギョーザの臭い」

律「トイレ関係ねぇ!」

唯「ギョーザ臭い女子高生もどうかと思うよ?」

律「否定できねぇ」

紬(…りっちゃんいいなぁ、唯ちゃんにぞんざいに扱われて…)

澪(私テラ空気)


34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 04:54:41.59 ID:786v4L0B0


紬「――そして放課後――」

律「口に出しちゃったよこの人」



唯「あーずにゃんっ!」ダキッ

梓「……はいはい、もう…」

律「梓も慣れたもんだなぁ」

梓「慣れたくなかったですけどね」

唯「ふっふっふ、ツンデレさんめ。デレる時が楽しみですなぁ」

梓「デレませんよ、一生」

紬「………」

澪「おーい、練習……」

律「その前にッ! ムギを召喚!」ビシッ

紬「………」

律「…あれ? おーい、ムギ?」


37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 05:02:29.12 ID:786v4L0B0


紬「……へ? あ、何?」

律「いや…どした? どっか体調悪い?」

唯「うーん、少し顔色悪い? りっちゃんは顔が悪い」

律「言い切ったなお前」

梓「そんなことより、ホントに大丈夫ですか? ムギ先輩」

律「そんなことってお前」

紬「う、うん、大丈夫……」

澪「大丈夫なら…いいけど」


紬(……ううん、本当は大丈夫なんかじゃない…。私、嫉妬してる…梓ちゃんとりっちゃんに)

紬(梓ちゃんみたいに至近距離で会話したいし、りっちゃんみたいにふざけ合いたい)

紬(……あれを作って、唯ちゃんをより身近に感じられるようになったつもりになって……嫉妬心が芽生えちゃった)

紬(…傍観者でいれば幸せ、か。こういうことだったのかな……)


42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 05:23:09.18 ID:786v4L0B0


次の日!

唯『ムギちゃんきもーい。ムギちゃんきもーい』

紬「ッ!?」ピッ

紬「……ふう、さわやかな朝だわ。唯ちゃん罵声目覚ましは至高ね」

斉藤(……お嬢様…おいたわしや……)

菫「鼻糞うめぇ」モグモグ

斉藤「私にも一口くれ」

菫「ならば代わりにキサマの鼻糞を貰おうか」

斉藤「やめて! 妊娠しちゃう!!」

紬「斉藤は何類なのかしら。むしろ新種の生物分類なのかしら」


43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 05:34:43.65 ID:786v4L0B0


紬「ところで斉藤、その娘は誰?」

斉藤「貧乏神もしくは座敷わらしです。比率は2:7くらいです」

紬父「残りの1は?」

斉藤「やさしさで出来ています」

紬父「つまり『およそ座敷わらし』か」

紬母「もう我が家は大金持ちだから要らないわよ。食べていい?」

菫「蟻うめぇ」ポリポリ

紬母「あっこらテメェ、私の蟻喰ってんじゃねぇ!」

紬「お母様、言葉遣いが乱れてます」

紬母「乱れる人妻?」

斉藤「エロいですな……あっ、旦那様の視線が痛い」ゾクゾク


44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 05:56:10.20 ID:786v4L0B0


紬「あなた、お名前は?」

菫「斉藤菫です」

紬「斉藤、あなたと苗字がダブってるわよ」

斉藤「著作権侵害ですな。警察に突き出してきます」

菫「ぴぃ!?」

紬母「あんたの娘じゃないの?」

斉藤「私が穴を捧げる相手は旦那様だけです…///」

紬父「斉藤ッ…!」ガバッ

斉藤「旦那様ッ!」ガバッ

紬母「いや、ちょっと、それでアンタの子供じゃない理由にはならな――ああもう、ここでおっ始めるなコラ!」

紬「いってきまーす」


47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 07:13:07.71 ID:786v4L0B0




唯「ねーねームギちゃん」

紬「なぁに?」

唯「りつみおって何?」

紬「」ブフォ

唯「え、えっ、どうしたの!?」

紬「い、いえ、その……あれよ、律澪っていうのはりっちゃんと澪ちゃんのカップルよ」

唯「カップル? 女の子同士なのに付き合うの?」

紬「っ!? へ、変かな、やっぱり…」

唯「どうだろー、よくわかんないや」


48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 07:19:04.25 ID:786v4L0B0


紬「唯ちゃんは……女の子から好きって言われたら、断る?」

唯「……仲のいい友達なら、断らないかも」

紬「わからないのに…断らないの?」

唯「うん。何ていうか……断ったりしてギクシャクするの、嫌だから」

紬「……そっか。優しいね、唯ちゃんは」


紬(……でも、その優しさは間違ってると思う。私も…つけ入りたくなっちゃうから)


澪(なんか今割って入ったらいけない空気が…)


50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 07:35:57.53 ID:786v4L0B0




トイレ!

紬「唯ちゃぁぁぁぁぁあん!」ハァハァ


律(……またやってるよ。人払いしといてやるか…)

紬「あああああん! 生足唯ちゃんが私を見てる!タイツの唯ちゃんが私を見てる!オーバーニーの唯ちゃんが私を見てるぅぅ!」

律(脚しか見てねぇのかよお前は!)

紬「私服の唯ちゃんが私を見てるぅぅぅ!ほとんどジーパンとかのタイトなパンツルックなのにたまにスカートとか履かれるとたまらないのぉぉぉぉ!」

律(制服いつもスカートじゃん…)

紬「ギャップ萌え!いつもと違うアナタのギャップ萌えぇぇ! だから私は唯ちゃんに言葉責めされたいのぉぉぉ!!」

律(やべぇキモイ)

律(っていうかせめて声を抑えろよ…)


53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 07:48:32.55 ID:786v4L0B0




唯「――というわけで、りっちゃんと澪ちゃんは付き合うべきなのです」

律「いや全然わからん。ありえないから」

澪「え、そんなに私のこと嫌いなの…?」グスン

律「いや、澪のことが嫌いってワケじゃなくてだな? 何ていうか……もう腐れ縁じゃないか、私達。今更恋愛にはベクトル向かねーよ」

唯「でもそんな二人に立ちはだかる大いなる敵!」ドーン

梓「また唐突ですね。っていうか敵って何ですか」

唯「越えなくてはいけない壁だよ! 一人じゃ越えられない壁……挫折するりっちゃん。だがしかし、隣に立つ澪ちゃんの助けでその壁を打ち砕く!! 突貫!!」

律「越えるんじゃないのか」

唯「そしてりっちゃんは思い知るんだ……あぁ、私には澪がいないとダメなんだ、って…」

梓「そしてめでたくゴールイン、と」イイハナシダナー


56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 08:03:03.82 ID:786v4L0B0


紬「りっちゃん受けね。厳密には澪律?」キラキラ

唯「ヘタレりっちゃんってことだね。澪ちゃんはそんなんでいいの?」

澪「悪くないな」キリッ

梓「普段強気な人の脆い一面にキュンとくる人もいるそうですし」

律「あれ、私だけアウェイ? っていうかなんで梓もそっち側なの?」

梓「物凄くどうでもいいですから早く終わる方に付いたまでです」

律「お前もうちょっと他人に興味持った方がいいと思うよ?」

唯「りっちゃんにだけだよね? あずにゃん」

梓「ですです」

律「私はデフォでアウェイなんだな、よくわかったよ」


58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 08:17:50.74 ID:786v4L0B0




律「――よーし、今日も練習したなー!」

澪「今日はみんな比較的頑張ってたな。あくまで比較的だけど」

唯「じゃあ帰ろー!」

紬(あ、唯ちゃんピック落としてる……)

律「ムギー? 鍵閉めるぞー?」

紬「あ……」サッ

律「ん?」

紬「あ、私さわ子先生のところに用事があるから鍵返しておきます!」

律「…そう? じゃあ頼むよ、ムギなら安心だし」

紬「はいっ!」

唯「じゃーねームギちゃん、また明日~!」


59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 08:26:17.54 ID:786v4L0B0


唯「――っていうかこんな時間に解散ってことは、りっちゃんまた競馬行くの?」

律「一度も行ったこと無いんですけど」

梓「律先輩は夜はおっぱいパブに通っていると聞きましたが」

律「なんでお前ら結託してんの」

澪「律なら私の隣で寝てるよ」

律「もうちょっと安全な選択肢くれよ誰か」

唯「F1レースといえば、私何か忘れてる気がするんだよね」

律「誰もF1の話なんてしてないぞ」

唯「……あ! ピック忘れてる! 取ってくるから先帰ってて!」トテテ

梓「……ピック?」

澪「……ピッチ…いや、ピット?」

律「無理がありすぎるだろ」


64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 08:36:51.60 ID:786v4L0B0




唯「――まだムギちゃん居ればいいけど……」トテテ

唯「っていうか勢いでこっち来ちゃったけど先に職員室行けば確実だったじゃん!?」ガビーン

唯「まぁいいや、先にこっち覗いてから行けば――」


……んっ……はぁ……


唯「……あれ、もしかして誰か居る? なんか変な声だったけど…」

唯「……怪しい人だったらどうしよう……」

唯「………」

唯「……そーっとね。そーっと…」ソーッ



紬「ハァハァ唯ちゃんのピックハァハァ」ペロペロ

唯「」


68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 08:48:57.07 ID:786v4L0B0


唯(ちょっ……ええぇぇぇ!? ムギちゃん何してるの? そんなの舐めちゃ汚いよ!)

唯(……左手はなんかスカートの中でモゾモゾしてるし…何してるんだろう)

紬「はぁっ……はぁ…ゆ、んんっ…!」

唯(あ、胸元をはだけて……右手入れて…)

紬「くぅぅぅぅん!! はぁっ、もっと、乳首もっとしてぇ!! 私を奏でてぇ!!」

唯(ピ、ピックで胸を!? な、なんかよくわかんないけど、すごい…)

紬「はぁっ、はぁ……もう、服、ジャマぁ…」ヌギヌギ

唯(…おっぱい大きいなぁ、ムギちゃん…)

唯(あ……なんか、太ももが光ってる…? 太ももっていうか…股のところ? 何だろう…お漏らし?)

紬「はぁん! ピック…乳首…いいよぉ! もっと、もっとしてぇ、唯ちゃんっ!!」

唯(えっ……わ、私? 覗いてるのバレては…ないよね。どういうこと…?)


71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 09:05:06.64 ID:786v4L0B0


紬「………はぁ、はぁ……い、入れて…いいかな…?」

唯(な、何を、どこに…?)

紬「んっ……」ニチャ

唯(ピ、ピックをあそこに!?)

唯「ちょ、ス、ストップムギちゃん!!」バンッ

紬「っ!? ゆ、唯ちゃん!?」

唯「な、なんかよくわかんないけど、ピックはあそこに入れるものじゃないよ! 返して!!」バッ

紬「あっ……えっ、ていうか何で…ここに? え?」

唯「ピック取りに来たんだけど……」フキフキ

紬(スカートでフキフキしてる…)ガーン



律「そりゃそうだろ!」

澪「うわっ!? なんだ急に」

律「いや、なんかツッコめと言われた気がした」


72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 09:17:51.52 ID:786v4L0B0


唯「ご、ごめんね? 本当にそれだけで、覗くつもりとか全然なくて、ね?」

紬「………あの…」

唯「え、えっと、それで…その……何してたのか知らないけど、服着たほうがいいと思うよ…」

紬「………あ…」


紬(そうだ……私、自分でしてるところを…見られたんだ………しかも唯ちゃんに)

紬(大好きな唯ちゃんに、唯ちゃんのピックを使って汚らしく欲望のままに乱れてるところを……見られた)

紬(そんなの……唯ちゃんじゃなくても、私でも、誰でも……嫌われ……気持ち悪…)


唯「じゃ、じゃあね、ムギちゃん。誰にも言わないから……」タタタ

紬「あっ、待っ、唯ちゃ……あ、ああっ……嫌っ…やだ…っ!!」


紬「やだああああああああああっ!!!」


74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 09:23:30.61 ID:786v4L0B0




紬父「――で、部屋から出てこない、と?」

斉藤「はい。私が褌一丁になろうと菫が全裸になろうと出てこないのです」

紬母「前者は当然だけど後者は不思議ね」

紬父「前者は不思議だが後者は当然だな」

紬母「あァん?」

紬父「やる気か?」

斉藤「やらないか」ギンギン

紬父「ハァハァ」パンパン

斉藤「ハァハァ」パンパン

菫「天岩戸なのはわかりましたからそろそろ服着ていいですか…っくしゅ!」ブルブル

紬母「天岩戸伝説って扉の前でホモセックスする神話だったかしら」


76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 09:31:06.14 ID:786v4L0B0


紬(……どうしちゃったんだろう、私…)

紬(唯ちゃんに汚い私を見られて、蔑まれた目で見られたかった。侮蔑の言葉を吐き捨てて欲しかった)

紬(それが私の本心、私の望みだったはずなのに……)

紬(半分くらい、それは叶ったようなものなのに……)

紬(………あ)

紬(……そっか、私の望みはあくまで『私と唯ちゃんの関係』が続くことが前提で…)

紬(今回の事態は……その関係自体を壊しかねない事件。だからこんなに落ち込んでるんだ)

紬(…私と唯ちゃんだけならまだいい。最悪の場合、軽音楽部全部さえ壊しかねない……)

紬(そんな…それだけのことを、私はしちゃったんだ……)

紬(私のせいで、軽音部がバラバラに…)


79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 09:38:40.63 ID:786v4L0B0


紬(…それは……それだけは、ダメだ…)

パンパン

紬(唯ちゃんからは…嫌われたかもしれないけれど、軽音部だけは壊しちゃいけない…!)

パンパン

紬「」

パンパン

紬「うるさーーーーい!!」バンッ

紬父「おふぅ!!」ビクビクン

斉藤「あおおおーーーーっ!!」ビクンビクン

紬母「あ、出てきた」

菫「どっちが?」


81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 09:46:42.13 ID:786v4L0B0


紬「」キリッ

紬父「……行くのか、紬」キリッ

紬母「今イったばかりの人がカッコつけても説得力ないわよ」

紬「行きます。まだ…逃げるわけにはいきません」

紬父「何があっても、帰って来てくれればそれでいい」キリッ

紬母「せめて今日一日は頑張ってみなさい。それでダメなら何か考えましょ?」

紬「……はい、ありがとうございます、お父様、お母様」

菫「私は何を言えばいいんでしょう。スペシウム光線でいいですか?」

斉藤「ウンコチンチンって言えばいいと思いますよ」

紬母「どっちも黙ってろ」

紬「斉藤、ごめんなさい、時間がないので朝御飯は要りません」

斉藤「は、はい、健闘をお祈りしています」キリッ

紬「……行ってきます!」


83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 10:09:24.70 ID:786v4L0B0


紬父「…フ、強気を演じることが出来る程度には大人になったか…」

紬母「そうね、いつまでも子供じゃなかったのね…」

斉藤「さすが私の娘ですな」グスッ

紬母「自然な流れで嘘つけば許されると思ってるの?」

菫「それより食事にしましょう、皆様方」

斉藤「あっ、しまった食事に私と旦那様のアレが!」ネバァ

紬母「……なんで食事にかかってるのかはこの際置いておくとして、どうにかしなさい菫!」

紬父「私は食えるぞ?」パクパク

紬母「私が食えんわ! 早くなさい!」

菫「は、はい! じゃあ私ので中和しますね!」クパァ トロリ

紬父「ははっ、コレで私も食えなくなったな」マイッタ

斉藤「ですな。皆が食べられない、これぞまさに四民平等、大岡裁きですな」マイッタ

紬母「ハハッ、みんな死ね」


86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 10:15:09.51 ID:786v4L0B0




教室!

紬「――おはようっ!」ガラッ

律「おームギ、どしたー?」

澪「ギリギリじゃないか、珍しい」

紬「いろいろあって。……あれ、唯ちゃんは?」

律「さぁ? 荷物はあるんだけどな」

澪「ま、来てるんだから心配することはないだろうけど」

紬(心配ばかりなんだけど…)


さわ子「あーい、HRれーす」ガラッ

唯「………」トコトコ

律「なんだ、さわちゃんと一緒にいたのか唯」

唯「…まぁ、ちょっと勉強を聞きに、ね」

律「唯のくせにそれはウソだろ」

唯「りっちゃんよりはありえると思うけどなぁ」


87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 10:20:32.72 ID:786v4L0B0


律「はい多数決。澪、ムギ、どっちがあり得ると思う?」

澪「どっちもありえない」

律「あれっ今日は冷たいな」

唯「嫁にするなら?」

澪「りったんクンカクンカ!」

律「いつも通りだった」

紬「えっと、私は…」チラッ

唯「……!///」プイッ

紬「ふ、二人ともやる時はやる子だもんね! どっちも!」

律「………?」


88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 10:26:30.76 ID:786v4L0B0




紬「あの、唯ちゃ――」

唯「っ!///」ダッ

紬「…逃げられた」



紬「唯ち――」

唯「///」ダッ

紬「逃げられた」


紬「唯――」

唯「」ダッ

紬「逃がした」


紬「ゆ」
唯「ダッ」
紬「逃」

律「いやもうわけわからんから。唯に至っては口で言っちゃってるし」


90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 10:32:27.73 ID:786v4L0B0


律「……なぁムギ、何があったの?」

紬「えっと…言葉に出来ないようなことが」

律「それじゃあ相談には乗ってやれないなぁ」

紬「うん……ごめんね」

律「気にすんなって。ムギにはいろいろ解決してもらってるからさ、解決してやりたくもなるよ」

紬「……そういえば、私が問題の当事者になるのって珍しい気がする」

律「ん、まーそうだな」

紬「……こんなに辛くて苦しいなんて、知らなかったなぁ。ホント、傍観者のままでいるのが幸せだったのかも」

律「……そんなに思い詰めてるのに、言えないのか?」

紬「今日一日だけは、自分の力だけで頑張るって決めたから」

律「そっか。りっちゃん相談所は年中無休だから、いつでもどうぞ」

紬「……うん、ありがとね」


91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 10:39:53.25 ID:786v4L0B0




律「というわけで唯のほうに聞きに来た」

唯「りっちゃん、それはさすがに余計なお世話じゃない? ムギちゃんが自分で頑張るって言ったんでしょ?」

律「わーってる。解決するのはムギだ。私はそっと後押しできたらいいなぁ程度にしか思ってないよ。何も出来なかったらそれはそれで頑張ったムギを褒めてやりゃいい」

唯「……りっちゃんらしいよ」

律「唯はらしくないな。いや、逆にあそこまで露骨なのが唯らしいのかな?」

唯「……どう接すればいいのかわからないだけだよ」

律「……嫌いなら、距離を取ればいいよ。唯の感情については私達第三者にはどうこう出来ない」

唯「………」


92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 10:44:45.38 ID:786v4L0B0


唯「……嫌いじゃないよ。嫌えるわけないよ、大切な仲間だもん」

律「好きなら、距離を取るのはおかしいよな?」

唯「……やっぱそうだよねぇ。さわちゃんと同じこと言うんだね」

律「なんだ先越されてたのか。さわちゃんめ、年の功だな。伊達に三十路に片足突っ込んでるわけじゃ――」

唯「バイバイりっちゃん」

律「あ?」

唯「うしろ」

律「OKわかった最後まで言うな後は頼む」

アッー

唯「アーメン」


93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 10:50:34.27 ID:786v4L0B0




そして部活へ――


唯「」ソワソワ

紬「」ハラハラ

律「」チーン

梓「……なんですかコレ。この空気」

澪「私もわからんから極力空気でいようとしてる」

梓「はぁ…何があったのか知りませんが、こんなんでどうするんですか。練習しましょうよ、皆さん」

唯「」

紬「」

律「」

梓「…あ、あれ? 総スルー? ちょっとー? せんぱーい?」

澪「やめとけ梓、足掻くと余計にその身に食い込むぞ」


96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 10:56:19.28 ID:786v4L0B0


梓「ゆいせんぱーい? ほら、ネコミミですよー?」ピコピコ

唯「」

梓「ムギせんぱーい、たまには私がお茶入れましょうか?」セッセッ

紬「」

梓「りつせんぱい……はどうでもいいや」

律「」

梓「……嘘ですよ、ちょっとは構ってくださいよ、律先輩…」

律「」

梓「……みおぜんばいぃぃぃぃ~」グズグズ

澪「だから言ったのに…よしよし」


97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 11:02:07.28 ID:786v4L0B0


律「……みお…」

澪「!? 律、生きてたのか!」

律「私からの…最後の言葉、聞いてくれるか…」

澪「そういうギャグはいいから」ベシッ

律「…やっぱ唯じゃないとダメだなぁ、こういうの」

梓「で、何なんですか」

律「大したことじゃないけどさ。とりあえず今日はもう解散で」

澪「は?」

梓「いやいや、ちょっとそれは」

律「こんな空気で部活できるかって言ったのは梓だろ」

梓「うっ」

律「……二人きりにさせてやろう」

澪「それで悪化したらどうするんだ…」


99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 11:07:37.78 ID:786v4L0B0


律「そりゃ二人でダメだったってことだから私達が手助けすれば済む話だろ」

梓「……あはは、律先輩はバカですよねホント、いい意味で」

律「手を出す元気はないけどお前のツラは覚えたぞ」

澪「そりゃ覚えてるだろ」

梓「唯先輩が言ってたんですよ!? バカなりっちゃんが大好きー、とか」

律「……ならいいや」

澪「…なんか面白くない。早く帰るぞー」

律「運んでくれー」

澪「ていうかなんでそんな疲労困憊なんだ?」

律「デスデビルにデアデビルって奴さ…」

梓「???」


101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 11:13:06.51 ID:786v4L0B0


唯「――みんな帰っちゃった…」


紬「……ゆ、唯ちゃん!」

唯「は、はいっ!?」ビクッ

紬(めっちゃ身構えてる…)

唯(おおおおちおつ落ちけつ私…)

紬「あの、ね。昨日のこと……謝りたいけど、もう謝ってもどうしようもないと思うから、それは…もういいの」

唯「え……?」

紬「わ、私のことはもう嫌いでいいから。でも、他のみんなはいい人ばかりだから! 他のみんなと一緒に、部活続けてね?」

唯「……ムギちゃんは、どうするの?」


104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 11:17:55.34 ID:786v4L0B0


紬「私は……もう、部活来ないから…」

唯「だ、ダメだよそんなの!」

紬「う、うん、わかってる。そうじゃなくて、来てからケーキは置いて帰るし、お茶も淹れておくから。それで唯ちゃんが笑ってくれれば、私はそれでいいから…」

唯「何言ってるの!? ムギちゃんのほうこそそうじゃないよ! ムギちゃんがいないでどうするの!」

紬「でも…気持ち悪いでしょ? 私のこと…」

唯「私そんなこと言ってないよ!!」

紬「……でも唯ちゃん、女の子同士の恋愛とかわからないって…」

唯「わからないよ! わからないけど、気持ち悪くはないよ! それがムギちゃんの事なら、大切な仲間の事なら、ちゃんとわかれるように努力するよ!!」

紬「……仲間で…いいの? 私、唯ちゃんのピックであんなことしちゃうような人なんだよ?」

唯「ぁぅ…お、思い出させないで…///」

紬「ご、ごめん……///」

唯「その…朝、さわちゃんに聞いてみたんだ。ムギちゃんがしてたアレが何なのか、どんなもので、どんな時にするのか。あ、もちろんムギちゃんの名前は出してないよ?」

紬「う、うん」

唯「それで、その、基本的に見られるのは恥ずかしい事だって言われて。でも好きな人を想ってする尊いことだ、って言われて」

紬(さわ子先生…察してくれたのかしら…)


106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 11:22:26.53 ID:786v4L0B0


唯「それで、その……ムギちゃんは、私のことを想って…その、してくれた…んだよね?///」

紬「」

紬(あああああぁぁそっかぁぁぁぁ私何度も唯ちゃん唯ちゃんって言ってたぁぁぁぁぁぁぁ!!)

唯「……ムギちゃん? もしかして…違う? 私の勘違い?」シュン

紬「はっ!? ち、違わないっ! ずっと、ずっと唯ちゃんのことばかり考えてた!///」

唯「そ、そっか。よかった…のかな? そういう気持ち、まだよくわからないけど…」

紬「あ、そうよね、そう言ってたわね……女の子同士の恋愛なんてわからない、って」

唯「で、でも、わかろうとするから! 大丈夫だから!!」

紬「うん、ありがとう………でも、この気持ちは…やっぱり、唯ちゃんには迷惑なんだよね」

唯「っ…ムギちゃんっ! 私、あの時言ったよね!?」

紬「あの時……?」

唯「女の子同士の気持ちはわからないけど、迷惑かもしれないけど、それでもギクシャクするほうが嫌だから、って!」

紬「あ……」

唯「私はっ…! ムギちゃんなら、絶対拒んだりしないから…!」

紬「……っ……ありがとう、唯ちゃん…」


107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 11:29:00.79 ID:786v4L0B0


さわ子「うんうん」

校長「うんうん」


108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 11:31:10.92 ID:786v4L0B0


紬「――でも、結局は私の気持ちの押し付けなんじゃないのかな」

唯「……わかんない。でも、これから次第だと思わない?」

紬「…どういうこと?」

唯「…私だって、迷惑だなんて思いたくないんだ。だから、ムギちゃんのこと、わかりたい。わかってあげたい。わかれば迷惑なんかじゃなくなるから」

紬「……私も…唯ちゃんにわかってもらえるように、努力するから」

唯「……今の私はね、真っ白なんだよ、ムギちゃん」

紬「真っ白?」

唯「……だから、ムギちゃん色に染め上げて、ってコト♪」

紬「」ブーーーーーーーーーーーーーーーッ

唯「わあぁぁぁぁっ!? ムギちゃんの穴という穴から血が噴水のように!?」


109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 11:36:46.79 ID:786v4L0B0


斉藤「大丈夫です。成分的には全て鼻血でございます」ペロリ

唯「どこかで見た人! ムギちゃんは大丈夫なんですか!?」

斉藤「大丈夫です。日頃から鍛えておりますから。見てくださいこの腹筋」フンス

唯「ムギちゃんの話なんですけどっ!?」

斉藤「お嬢様は…残念ながら……」

唯「ええっ!?」

斉藤「先日も1キロ太ったと気にしておられましたからご期待には添えないかと…」

唯「誰も女の子の腹筋に期待なんてしてないよ!? それより血! 血っ!!」

斉藤「これが仮にエボラ出血病だとしても、琴吹家は全員がエボラへの耐性を持っていますから大丈夫です」

唯「? よくわかんないけど大丈夫なんです…か?」

斉藤「はい。勿論私も持っています。執事の方が雇用条件が厳しくてですね、最低条件が柔道三段合気道五段空手初段剣道二段合気道四段英検四級なんです」

唯「?? よくわかんないけどすごいんですね!」

紬「合気道二回言った! しかも段位違った!! あとなんで英検だけ微妙にライン低いの!?」ガバッ


110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 11:42:57.29 ID:786v4L0B0


斉藤「ほら大丈夫でしょう?」

唯「ムギちゃああああん良かったよぉぉぉぉぉぉ」ビエーン

紬「あっ…ご、ごめんね唯ちゃん、心配かけて…」

斉藤「フフッ」ドヤッ

紬「」イラッ

唯「ところでムギちゃん、この人は?」

紬「うちの執事の紫苑さんよ」

斉藤「!?」

紬「フルネームはシオン・アカツキ。過去に騎士団を脱走し、今は一人孤独に荒野を彷徨う哀しき宿命の狂戦士(ディスティニー・バーサーカー)よ。裏世界での通り名は『シオン=オブ・ザ・ブラッディダークネス』」

斉藤「なんっで私の机の中の発火装置の下に隠してあるノートの中身を!?」

唯「あんまりかっこよくないですね!」

斉藤「」

紬「バッサリだー」


114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 12:01:59.30 ID:786v4L0B0


紬「で、紫苑、何しに来たのかしら?」

紫苑「その名前で呼ばないでください…」

唯「あの、ムギちゃんの家の人なんだよね?」

紬「人じゃなくて最凶の狂戦士よ。ウチに雇われてるけど」

唯「あの、紫苑さん!」

紫苑「斉藤です……ヒグッ」グズッ

紬(マジ泣きしとる)

唯「えっ、あの、なんで泣くんですか? あの、そのっ」テンパリ

紫苑「お嬢様ぁ……謝りますから何か言ってあげてくださいぃ…」メソメソ

紬「パラダイス・ロスト」ドヤッ

紫苑「意味がわからない!」


115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 12:09:48.81 ID:786v4L0B0


唯「あ、向こうの世界での名前が紫苑で、こっちの世界では斉藤さんなんですね!」

紫苑「通じた!? わーい!」

紬「通じたと言っていいの? それで」

唯「えっと、じゃあ斉藤さん」

斉藤「はいっ!」キラキラ

唯(おもしろい)

紬(おもしろい)

唯「あの、今からムギちゃんの家にお邪魔していいですか?」

紬「え…っ?」

唯「……ムギちゃんのこと、いろいろ教えて? ね?」

紬「う、うん! 私の全部を見て!!」

斉藤(エロい)


117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 12:22:42.30 ID:786v4L0B0




紬父「――我が城へようこそ、客人。歓迎しよう、盛大にな!」ド-ン

唯「は、ははぁ~っ!」ヘコヘコ

紬「……お父様?」ギロリ

紬父「うん、冗談だ。ちょっと怖いよ、紬――」

紬「いけっ、サイトー! 『こしをふる』!!」

斉藤「ワォォォォーン!」パンパン

紬父「あひぃぃぃぃ」ガクガク

紬「唯ちゃんは見ちゃダメよ」ギュッ

唯「???」

紬「サイトー! 『たたきつける』!」

斉藤「オフゥゥゥゥゥ!!」パンパンパン

紬父「ああっ、出るぅ! 『しんそく』で出るぅぅぅぅ!」ビュルビュル

紬「……さて、お父様がよろしくやってるうちに私の部屋に行きましょうか」


119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 12:32:57.80 ID:786v4L0B0


唯「――にしても広いねぇ…」

アンアン

紬「そうかしら……あまりわからないわ」

パンパン ハァハァ

唯「そして……何ていうか、人が多いんだね///」

イクゥゥゥゥイッチャウウゥゥゥゥゥ

紬「唯ちゃん、耳を塞いで歩けるかしら?」

唯「……がんばる」

紬(いつの間に我が家は性行為オープンフリーになったのだろう? どこぞの宗教みたいだ)

唯(どこも同性の人同士の声しか聞こえなかった気がする…)


122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 12:39:18.35 ID:786v4L0B0


紬「――はい、私の部屋です」ガチャ

唯「おおぅ…立派だぁ…」

紬「そ、そうかしら」

唯「うん……でも、あくまでイメージ通りだね」

紬「…やっぱり、そういう風に見られてるのかしら」

唯「あ、ううん、そういう意味じゃなくて! ほら、今日はムギちゃんのイメージできないような一面を知りに来たんだから!」

紬「あ……そっか、そうよね…」

唯「うん! でもほら、見た感じそういうのが何もないから気になって…」

紬「ふふっ、もちろん隠してるもの」

唯「えー、どこどこー?」


126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 12:45:23.35 ID:786v4L0B0


紬母「ここここー」ゴソゴソ

紬「いやぁぁぁぁぁ!? どっから湧いたのお母様!?」

紬母「娘の秘密あるところに私アリ。主食は蟻。全世界の母親は子供のエロ本の隠し場所を熟知していると思え!」

紬「わ、私は年齢確認されるような本は買ってないからね!?」

紬母「なら今度私に掃除させなさい。全てのイケナイ本を机の上に綺麗に並べて置いておいてあげるから」

紬「成年マークの付いてないエロ本なら買いましたゴメンナサイ!」

紬母「百合ヲタ三種の神器の一つ、少女セクトのことか!」

紬「はいっ!」

唯「…女の子なのにえろほんとか連呼する親子ってどうなの…」

紬「うっ」グサッ

紬母「ぐぅ、ズバッと言ってくれるわね……何この罪悪感…」グサッ

菫「たった一言で二人を打ち負かすあのカリスマ、素晴らしいです!」キュン


128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 12:53:26.85 ID:786v4L0B0


紬母「まぁ、邪魔しに来たわけじゃないから大丈夫よ、すぐに出て行くわ。見たいドラマがあるのよ」

紬「娘とその友人がドラマ以下ってのもなんか納得いきません」

紬母「先週で登場人物が全員死んじゃって今週からゾンビになって魔界編なのよ」

唯「すっごい気になる!」

紬「…確かに気になりますけど、じゃあ何しに来たんですか」ギロリ

紬母「……娘が初めて家に連れてきたほどの友人に挨拶もしないような親でいたくないからね」

紬(やだ、ちょっとカッコイイ)

紬母「唯ちゃん…かしら。うちの娘を適度によろしくね。親の私が言うのも何だけどこの子の性癖は酷いから、ついていけなくなったら遠慮なく見捨てていいから」

紬「ちょ」

唯「……お断りします。ずっとずっと、永遠のお別れのときまで友達でいますから、そんな言葉は聞けません」

紬(胸キュン)


131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 13:07:27.29 ID:786v4L0B0


紬母「……でもね、その子の性癖は絶対あなたの予想以上に――あぁ、いや、そういうことなの。そっか、だから紬はこの子を選んだのね」

唯「ほへ?」

紬母「唯ちゃん、紬のことをわかってあげてとは言わないけど、でも…本音で語り合ってね。それがお互いの為になるわ」

唯「……はい。よくわかりませんけど、友達に嘘はつきたくないです」

紬母「いい子ね。もっと歳が近ければ私の彼女にしたいくらい。…それじゃ」ガチャ


唯「…よくわからないけどお許しも出たみたいだし、いろいろ見せてよ、ムギちゃん」

紬「………」

唯「ムギちゃん?」

紬「…本音で、ね。わかった、出し惜しみはしない。本当の私を…見て、唯ちゃん!」カチッ

唯「……何、その大掛かりなスイッチ」

紬「この部屋の壁、床、そして天井を動かす…というか貼り変えるスイッチよ。普段の色気のない壁紙から一転、私の全てを賭けた壁紙へ――!」ゴゴゴゴゴ

唯「うわっ、すごいすごい、動いてる!」

紬「そこも動くわよ、唯ちゃん、こっちに」

唯「うん―――って、え……? これって……」


132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 13:13:24.97 ID:786v4L0B0


紬「うふふ……驚いた?」

唯「……これ、私?」

紬「そう! 普段の何気ない表情を余すことなく撮影し、そして憂ちゃんにも協力を願い家での無防備な素顔も逃さず手に入れてビッシリ貼る! ほら特にコレ! お風呂場での一枚(湯気バリア有)は高かったのよ~」

唯「憂…最近羽振りがよくなったと思ったら…」

紬「DVDかブルーレイでは湯気が外れるらしいわね! それはここに貼る予定よ! ここ! 入ってすぐ目に入るこの壁!!」

唯「知らないよ……」

紬「あとねあとね、天井の写真はホラ! 極限までローアングルに! 覗いてる雰囲気が出てちょっとリアルでしょ? 床の写真はもちろん俯瞰気味の視点でというこのこだわり! 唯ちゃんのつむじハァハァ! どう!?」

唯「どう、と言われても……盗撮じゃん、これ」

紬「失礼な! これは名づけて琴吹家厳選、唯ちゃん盗撮100選!ディレクターズカット版よ!!」ドーン

唯「盗撮って言い切っちゃったし……。あと厳選したのにその上にディレクターズカットなの? っていうか琴拭家って…これ、一家総出のプロジェクトなの??」

紬「質問、感想は短く簡潔に!」ビシッ

唯「……じゃあ、一言だけ」


唯「ムギちゃんきもい」

紬「あっはぁぁぁぁぁん!?」ビクンビクン


133:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 13:14:16.11 ID:786v4L0B0


おわれ


143: 忍法帖【Lv=16,xxxPT】 :2011/06/23(木) 13:51:59.43 ID:D68Iz87y0




最後に

          / /   / /     |   '    , )   く .百  す
\       / /    / /    .l |    ',   く   だ 合  み
  \     /  /.    , ' i    l .ト     ,   ,ヽ  さ .以 .ま
       ,'  ./     / .、'    .l / ',    ,   i ノ  い 外 .せ
      l   l    ././.,'   ./l /.  ',    ,   く  ! は  ん
`ヽ、.   l   .l    /ヘ、,'  / レ_,、-'7 ',   l   l )   帰  が
      l   .l   /ヽ,__,' /  <_,ノ  ',  .l   l L_   っ 
``''ー-.   l   .l  / _,xzミ'´     ,Ξzx、 ', l  l l  |   て      .r
       ',   .l / / ん::ぅ     イ ん::ぅ.ヽ ',l  l  l,  | ,へ     ,r┘
.       ',   '',. ヾ {::::::::}      {::::::::} 冫l.  l /´', レ'  ヽr、⌒ヽ'
≡=- .   ',.  .l ',.  弋ン      弋ン  .|   レ 7 .| ',   ',
.,、yx=''".    ', .l i,  、、、  ,    、、、、  |   l_/  .',   ,'
         ',. | .l              |   l ヽ  ,'   ',
  _,,、-  .    ',l  !     r= 、      |   l'‐、___',   ',
-''"_,,、-''"     i   '  ,   、  }    /l    l: : : : : / ̄\ ' ,
-''"       . l   川 .> ,  ̄  , < / l    l : : : /    ´, ',
   //    l   l,'-´ ̄/ヽ´.' ´  / l   /: : :/. ,     ', ,'
 /      ,、l   l : : : : |  ',ヽ  /   l   / :/  /      ',l


144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/23(木) 13:52:53.30 ID:XSCuVrjF0



おもしろかった



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